マリア様をみてきた

山百合会 秋の試写会」に行ってきました。
会場は牛込箪笥区民ホールネギま!?を見終わってから少しの間本を読み、身支度を整えて18時25分に家を出発。集合整列開始は18時45分でしたけれど、5分前に到着。いや〜、家が近いって良いなあw
会場前に着くと、人の多いこと多いこと。やはり招待者数は事前の告知から倍増の400人でした。整理番号が400番に近かった私は会場の中に入れたのも最後の方。後ろの席しか空いていなかったのでちょっと残念。ちなみに会場内では「pastel pure」が流れていると言う粋な計らい。
招待者の男女比については女性(しかも女子高生)ばかりでした。私の周りに限ってはw 会場全体では女性の割合は1割程度だったと思います。
入場する時にもらったGENEONの「ANIME PRESS」に挟まれていた「リリアンかわら版」4号を読みつつ待っていると、予定通り19時30分に開演。Anime-TVの人が司会を務めていらっしゃいました。今回の模様は12月2日に放送されるそうです。その他、会場の前方には各種のメディアが取材に来ていた模様。
そしてゲストの植田佳奈さん登場。服装については写真付きのレポートが各所で出ると思うので割愛しますw 少しトークをした後、早速「子羊たちの休暇」上映開始。


とりあえず感想としては、乃梨子かわいいよ乃梨子ですね。私服の乃梨子があまりに可愛かったので、思わず顔がニヤけそうに。周りの人に怪しまれないように、舌を噛んで笑うのを必死に堪えていましたがw
OPは「pastel pure」のニュー・アレンジ(インストゥルメンタル)。今までのとは調が違っていてちょっと新鮮でした。
原作でも出てきたことのない祥子様のお祖父様が登場したのは意外でしたね。祥子様の回想シーンだったけれど。そのシーンでは融小父様も初登場。
にしても座った席が非常灯の真横だったのは失敗だったorz 横からの光で画面が良く見えませんねw おかげで上映中、光を遮断するために手を顔の横にずっと当て続ける羽目に。


これはOVAの感想と言うより、アニメとして見ることで沸いてきた原作に対する疑問なのですが、まず1つ目。「来るまで」を「車で」と聞き違えると言うネタは音声が付くとかなり苦しい。アクセントが違いますからね、まず間違いはあり得ません。
2つ目。祥子様が葉書に書いた住所を、由乃さんや志摩子さんが祐巳が書いたと勘違いすることは考えにくい。だってあの達筆な祥子様の筆跡が祐巳のものと同じに見えるハズがないしw


50分間の上映が終わり、また司会の人&佳奈様が舞台へ。そしてさらにスペシャル・ゲストが!ユキヒロマツシタ監督登場!
その後は佳奈様&監督に司会の人が話を振っていく形でトークが進行。監督曰わく、OVAは尺が長いので原作の細かな描写を盛り込むことができたとのこと。佳奈様は、日光・月光先輩役の杉田智和さんによる一人掛け合いアドリブが見所と言っていました。
そしてトークの中ではここで初出の情報が。OVA3巻以降のEDは「きれいな旋律*1と言う名前だそうです。


そんなこんなで20時50分に試写会終了。晩ご飯を買いつつ家に帰ると21時10分。いや〜、家が近いって(ry


と、ここで終わっておけば良いんですけどね、そうもいかないのが私の悪い癖。
ってことで色々と本音を暴露してみたりみなかったり。

  • 入場

会場が狭かったため、かなりの人口密度になっていました。整理番号が201番以降の人については、集合時間を15分程度遅らせた方が良かったのでは。
それに本人確認がなかったのも気になるところ。まあ、あの会場でそれをやったらますます入場に時間がかかっていたでしょうけれど。でも、こう言う人を排除するためにも本人確認はやるべきだったと思います。招待状には売買や転売を禁止する旨が書いてあるのですから。「本人確認ができる物をご持参下さい」となっている以上、確認できなかった人は入場不可にしても文句は言えないハズ。

ざっとあちこちのブログや掲示板を見たところでは、概ね好評のようです。原作を忠実に再現しているとか何とか。が、私にはあまり満足の行く出来ではありませんでした。
監督は、尺が長いので原作の細かな描写を盛り込むことができたと言っていましたが、とてもそうとは思えませんでした。確かにOVAはテレビ放送とは違って30分の枠に囚われずにすみますが、冷静に考えてみると50分でも尺が長いとは言えないんですよね。例えばダイジェストと揶揄された第一期の1〜3話。本編の時間は20分30秒×3で61分30秒。無印の本編は242頁ですから、約3.93頁/分。これに対してOVAの本編の時間は、OPとEDと次回予告を除くと46分45秒。原作の本編は199頁ですから、約4.26頁/分。実はむしろOVAの方が尺が短いんです。
ってことであんなシーンやこんなエピソードなど、色々カットされていました。勿論原作を逐一なぞっていく必要はないですけれど、「え?あれもカットなの?」と感じた回数が10回以上ってのはちょっと多過ぎる気がします。人物ごとの観点から見ると、瞳子や柏木さんが出てきた意味が殆どなくなっています。さらに蔦子さんと真美さんは1回目の出番だけで2回目の出番はなし。完全に投げっぱなしです。こんな扱いならばいっそのこと全く出さないことにして、浮いた時間を他に回せば良かったのでは?物に着目すると、何と言っても弁当関連のエピソードが悉くなくなっていたのは痛いですね。あれは結構重要なエピソードだと思うんだけどなあ。
後、これはなくても話の流れには特に影響ないんですけれど、「白薔薇姉妹が教会と観音像について語る20分間」がなかったのはどうしても納得がいかないですw 正直なところ、今回の試写会に応募した動機の95%はあのシーンを見たいがためだったのに…。黄薔薇姉妹の富士登山話はほぼ完璧に再現されていたってところが余計に悔しいですw
とまあ、脚本については酷評しましたが、作画についてはかなり良かったです。さすがに時間をかけただけのことはあります。それに良く動いていました。若干ムダに動かし過ぎている感がなきにしもあらずでしたがw
そして危惧していたEDは、期待通り予想通り全然合っていませんでした。そう、例えば今期のアニメで言うと、RED GARDENのED並に違和感があります。あるいはそれ以上かも?と言うか、あまりに合っていないのでMADムーヴィーに見えたりw 曲自体は別に特に嫌いじゃないのですけれど、OPやBGM(を含めたアニメ全体の雰囲気)とあまりに懸け離れてるのが問題なんですよね。
結論としては、やはりOVAは買わなくて良いかなあと思いました。無料で試写会に招待して頂いた分際でこんなこと言うのもアレですけれど。あの出来では購入意欲が沸かないなあ…

*1:実際の漢字仮名遣いは不明