追悼のリ・マージョン

1年前の今日、テレビ東京ではシムーン第19話が放送されました。そう、マミーナが死んだ回です。
あの時はもうただただショックで、次の日には何もする気が起きない程でした。今日も含めて、あれから何度か第19話を見直しましたが、やっぱり涙なしには見られないです。言葉の綾とかではなくて、文字通り、この回を見ると「慟哭コール・テンペスト」が流れ始める辺りで必ず泣いてしまいます。
思えば登場時のマミーナは、ネヴィリルがシャワーを浴びているところに襲いかかったり、アーエルをマージュ・プールから落とそうとしたりと、ネヴィリルとパルになると言う目的のためには手段を選ばないような娘でした。それが最期には、ネヴィリルを守るため、そして「敵国」の巫女達を救うために自ら命を差し出すまでになりました。ロードレと和解した後も「私は他の皆とは違う」と感じ続けていたマミーナは、あの最期の瞬間、まさに「シヴュラ」になることができたのだと思います。
自己の生命を最優先させるような考えを持つ私にとって、助かろうと思えば助かったのに敢えて死を選んだマミーナの行動は受け入れ難いものです。オナシアによればマミーナは「自らの命の終わりに納得している」とのことで、その点については私もそう思うのですが、だからと言ってマミーナの決断を全面的に肯定する気にはなれません。でも、自分の価値観と相容れない部分があるからこそ、マミーナの死に様が私の前に今でも重みを持って立ち現れて来るのかもしれませんね。


アーエル。