1階に誰かいたような

マウスプロモーション声優陣による朗読劇、「俳優修業の場ラジオもどき外伝 OB・OGおしてまいる vol.3」の「DOLL」に行って来ました。小野涼子さんが出演されると言うことで。


会場は新宿のマウスプロモーション地下2階。事前の買い物が予定より早く終わってしまったので、開場30分前に様子を見に行ったものの、案の定まだ中には入れず、近所の公園で本を読みつつ待ちました。餌を貰えると勘違いした鳩がたくさん寄って来て、内心ちょっと焦ったりw
開場の12時30分ちょっと過ぎに再びマウスへ。13時と16時の各回のチケットが1500円、通しのチケットが1000円お得な2000円で、特に他の用事もないことですし、通しの方を購入しました。
中には席が70脚ほどあって、こぢんまりとした部屋でした。まだ空きがあったので、最前列正面向かって左側に着席。
95分(13時〜14時35分)の観劇後は、16時の部の開場時間までまた公園で過ごしました。

いや、だから餌は持ってないってw
今度は最前列正面向かって右側で、また95分(16時から17時35分)の朗読を聴きました。


DOLL」の作は如月小春さん、企画・制作・演出は加藤将之さん。
キャスト(敬称略)は、

星野恵子峯香織
岡本麻里:木川絵理子
吉川京子山戸恵
高田みどり小野涼子
佐藤いづみ松浦チエ
人形達吉野貴宏石井真伊丸岡篤、瀬口昌代、細野雅世

でした。
まず始めに。同じ劇や舞台を複数回見ると言う経験はこれが初めてだったのですが、左側から見るか、右側から見るか、それだけで印象が微妙に変わるものなんですね。今回は朗読劇と言うことで、普通の劇よりは視覚情報が少ない筈なのですが、それでも影響はありました。
内容の方は、5人の少女が出逢ってから入水心中に至るまで、約1年間の様子が描かれていました。始めから結末へと一本道を進んでいるようでもあり、それでいて自殺はやはり唐突で発作的のようでもあり、2回見ても死んだ訳を理解したと言う確信は得られませんでした。彼女達の気持ちに共感出来るとしたら、それはそれで問題のような気もしますけれども。と言うか、行為と結果は明らかになっているとしても、第三者がその動機まで分かろうとするなんてこと自体が無謀なのかもしれないと、そんなことを漠然と感じたりしました。
テーマは重たいものでしたが、笑えるところは笑える劇でもありました。その辺りの匙加減は、今まで見た劇の中で1番好みでしたね。
そうそう、涼子さんは「純白サンクチュアリィ」な衣装がとても良く似合っていましたよ。長身のお姿に長い黒髪が素敵で、それだけに役の声を初めて聞いた時にはちょっと驚きました。甘やかされて育った高田みどりは随分幼い喋り方で、それが涼子さんのモデルのような外見ともの凄いギャップがあったのでw