2008年10月28日アニメ感想

魍魎の匣 / 第四話 「火車の事」

頼子以外にも「黒服手袋の男」の目撃者が出て来ましたが、だからと言って頼子が目撃した(と主張する)「黒服手袋の男」の実在が証明されたわけではありません。その「黒服手袋の男」は、頼子が街中でぶつかった「謎の男」をモデルにして作り上げたもので、その一方、バラバラ事件の被害者周辺で目撃されたのは「謎の男」だとすれば、両者の証言が似るのは当たり前です。とは言え、陽子も「黒服手袋の男」を目撃したと言っていること、そして「謎の男」が誘拐後の加菜子を覗き込んでいるシーンがあることを考えると、加菜子を線路に突き落としてはいなくても、誘拐したのは「謎の男」と言うことになりそうですが、加菜子を覗き込んで発した台詞素晴らしい。これは芸術品だ」を考慮すると、あの時初めて加菜子を見た=誘拐を実行してはいないとも思えます。
「謎の男」が誘拐犯でないとすれば、犯人は頼子周辺にいる可能性が高いです。状況的に見て怪しいのは雨宮でしょうか。焼却炉(後に須崎の死体が発見された場所)の辺りの様子を窺っていた上、誘拐前に姿が見えなくなったまま失踪していますから。冴えない風貌で、しかも加菜子のことを心底気に掛けているようだったのも、最も怪しくない人が犯人と言う、推理小説的お約束にも符合しますしw
一方、バラバラ事件の方はまだ材料が少なくて何とも言えません。最初に見つかった右腕が箱に入っていなかったのに、次は金属の箱入り、そして木の箱入りとなったことは、あからさまに意味がありそうなことなのですが。