2008年12月16日アニメ感想

魍魎の匣 / 第十一話「魔窟の事」

冒頭で帝銀事件の話が出て来ましたけれども、あれだけ語っておいて、それはまた別の物語とはあんまりです。少なくとも「魍魎の匣」においては、美馬坂の研究内容に繋げるための導入の役割しか担っていないでしょうし、しかも軽々に娯楽小説のネタに出来る程昔の事件でもありません(元死刑囚の獄中死から21年しか経っていない)から、わざわざ入れる必要があったとはとても思えません。千里眼実験話の時も似たようなことを感じましたけれども…。
え〜っと、とりあえず木場は大バカと言うことで良いですか? 思い込みで拳銃を持って美馬坂の研究所に押し掛けるとは、本当どうしようもないな。何かをあぶり出すためにわざとやっているのかとも一瞬考えましたが、わざわざ軍服に着替えて事に及んでいることを考えると、やっぱり単なる暴走でしょうね。
久保の手足がバラバラになって発見されたことで、全てが振り出しに戻ったかのようですが、バラバラ事件の犯人は久保で間違いないでしょう。で、他の事件の犯人については、加菜子の突き落としは頼子、加菜子の略取及び須崎の殺害は雨宮。これらは割と自信があると言うか、第二話あるいは第四話の時点から一貫してそう考えていますが、久保の手足をバラバラにしたのが誰かは分からないですね。登場人物中では美馬坂が最有力候補ですが、動機が思い付きません。あるいは美馬坂の娘である陽子も一枚噛んでいる? でも手足をバラバラにするのは「それほどの罪は犯しちゃいない」とは言いにくいしなあ(殺意がなく、さらに久保がまだ生きているとしても傷害罪。但し久保の同意があったとしたら、何らの罪責も負わない可能性あり)。