ルータさんキャラ立ち過ぎ

高橋理恵子さん出演・グリング第17回公演「吸血鬼」の千秋楽を観て来ました。


会場の青山円形劇場には開演予定時刻の10分程前に到着。いつもこれぐらいゆとりを持って行動出来れば良いんですけれどね。
DM先行販売で取ったおかげか、席は最前列正面でした。まあ、ここはその名の通り、舞台が円形で、客席もそれを取り囲むように配置されているので、正面と言っても必ずしも見やすいわけではありませんが。


15時5分過ぎ、作・演出の青木豪さんから挨拶があって、その後開演。舞台は休憩なしで16時50分過ぎまででした。
キャスト(敬称略)は以下の通り。

藤村恭子高橋理恵子
藤村一馬:中野英樹
藤村佳恵平田敦子
山中博史みのすけ
山中明美:萩原利映
郡司雄太:遠藤隆太
菊池顕:杉山文雄
桜井のり子:安藤聖
川野辺祥一:辰巳智秋

パンフレットに書かれていた青木さんの言葉を読んで、そして実際に舞台を観始めて、身の回りの人間を題材にせずにはいられない脚本家のグロテスクさが主題なのかなと思いましたが、最後まで観てみると、他人と繋がりたいけれど繋がれない、そんな孤独感を描いた作品でした。脚本家云々もそのヴァリエーションの1つと言うことで。
グリング最高傑作」と言う人もいる今作、確かに良く出来ているとは思ったのですけれども、しかしそれにしてはもう1つ心の奥底まで届くものが感じられなかったのは、私が人として大切な何かを欠いているからでしょうか。基本的に他人と繋がりたいと言う欲求が薄いですから…。
今回、広告代理店のOL役だった理恵子さん。相変わらず舞台の上の理恵子さんは綺麗で、でもそれはどこか歪で意地の悪い美しさで、そんな佇まいがもう堪りません。早口言葉を何度挑戦しても噛む、グダグダな理恵子さんも好きですけれどねw