田澤佳代子さんがいないとちょっと物足りない

Theatre劇団子 春の番外公演「東京のオトコ」を観に行って来ました。公演自体は20日から始まっていましたが、ダブルキャスト沢城みゆきさん的には今日が初日です。
劇団子&沢城さんの舞台を観るのは去年の8月ぶり。


会場は前にも1度来たことがあるpit 北/区域でした。
早めに着いてしまったので、適当に時間を潰して18時55分頃着。すぐに整列が始まって19時過ぎ、開場です。今回は整理番号がA席1番だったため、A席の中で好きなところに座れたのですが、せっかくなので最前列の真ん中にしました。最前列は舞台が本当にすぐ目の前。ここは舞台の高さが10cmもないので、最前列でも観にくいと言うわけではありません。


19時30分前には白石悠佳さんが役の松坂として開演前の注意を。ここが凝っている劇団はそれだけで好感が持てますね。
そして19時過ぎ、開演。21時頃まで、約1時間半の舞台でした。
出演者等(敬称略)は以下の通り。

作・演出
石山英憲
キャスト
千葉誠:大原研二
尾美俊男:阿部英貴
松坂公恵:白石悠佳
馬場卓:土橋健太
桜井哲也:佐藤貴也
京本正吉:島村比呂樹
渡辺泪沢城みゆき
薬師丸瞳:斉藤範子
原田愛:田中千佳子
シュン:大高雄一郎

上にも書いたように、pit 北/区域は客席と舞台の境界がないに等しいので、観ているこちらの気持ちとしても、自然と芝居の世界の中へ引き込まれてしまいますね。そこら辺は、プロセニアム劇場とは大違い。特に今回は最前列と言うのもあって、今自分は舞台を観ていると言うことを忘れて、劇中で出演者の人達が拍手するシーンなんかでは思わず自分も拍手しそうになったり。中には本当に拍手したお客さんもいましたね。
内容は笑いあり、と思えば急にシリアスもあり、最終的には問題が解決してすっきりと、劇団子らしいものでした。観終わった後にほろ苦い気持ちが残ったり、深く考えさせられたり、そう言った舞台にもその舞台なりの良さがありますけれども、例えば私のようにまだ若い年代の人間にとっては、劇団子作品は実感を持って感じ取ることが出来る、身の丈にあったものだと思います。



帰り際には本作と対をなす「愛知のオンナ」の台本を買いました。愛知公演の期間中は、ちょうど帰省で私も愛知にいたのですが、だからと言って観に行くことは適いませんでした。そんなわけで、せめて台本を読んで補完しておこうかと。