2009年7月16日アニメ感想

タイタニア / 第15話 「一粒の麦のごとく」

尺伸ばしのためのオリジナル話。とは言ってみたものの、アニメのヒューリックリラに目の前で死なれてしまったわけですから、立ち直るためには必要なプロセスだったのかもしれません。でも、それにしたって、内容が冗長だったのは否めませんけれども。
ベルティエがまさか生存していたとは。彼には悪いですが、オリジナルキャラクターにはなるべく大人しくしていて欲しいので、もう2度と表には出て来ないと聞いて安心しました。しかし、この程度の出番で退場させるのならば、何故取って付けたように再登場させたのか、理解に苦しみます。イドリスが無能なベルティエにまたチャンスを与えたのも解せません。失敗することを狙っていたのではない限り。
バルアミーはまだショックを引きずってはいますが、ジュスランに対して悪感情を抱いているわけではなさそうですね。ジュスランがエストラードの死に寄与した度合いは、原作よりもずっと大きいのですが、ジュスランに対するバルアミーの気持ちは原作通り(あるいはそれ以上に好意的)に行くようです。中途半端に一部分だけ原作をいじるから、整合性が取れなくなる。

東京マグニチュード8.0 / 第二話「壊れた、世界」

揺れの最中の映像はさすがに良く作り込まれているように感じられました。少なくとも素人目には不自然なところは見られず。それだけに伝わって来る恐ろしさも相当なものでした。
人間、こう言う非常時には底が知れますね。自分が助かることしか考えられずに怒鳴り散らす人もいれば、赤の他人に救いの手を差し伸べる人もいて。あの場で未来が真理に出会えたのは、とても幸運なことです。弟の安否が不明の中、自責の念で冷静な判断が出来なくなっていた未来は、真理なかりせば、もう何度も死んでいたことでしょう。
これから小野沢姉弟は、砧公園の近くにあると言う自宅を目指すことになるのでしょうが、お台場からは結構距離がありますよね。直線距離でも15km弱ある上、レインボーブリッジが崩落したとなっては、豊洲や月島の方から陸伝いに回って行くしかありませんから、距離は大幅に増えます。かなり過酷な道のりとなりそう。

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 / 第16話「告白」

玲二からの連絡がまだない時点でワイズメルを射殺すると言うのは、クロウディアにとって大きな賭けでしたが、結果的には勝ち残りました。これで一応復讐は果たした筈なのですが、このまま落ち着くクロウディアではないようです。これから先は何を目指して進んで行くのでしょうか。
志賀って、別に今回の件に関わっていたわけではなかったんですね。サイスと共謀しているものと疑ってすみませんw 梧桐に対する志賀の忠誠心には裏表がないと分かって、ある意味ホッとしました。
玲二は、キャルとエレンのために自分を取り戻すなんて決意していましたが、しかしここで言う「エレンのため」とは、「自らの手で殺してしまったエレンのため」と言うことですよね。頭の隅に浮かんだ、エレンが生きている可能性に対して、正面から向き合うのを避けているだけのように見えてしまいます。そんな状態で前に進めるわけもなし。