2009年7月23日アニメ感想

タイタニア / 第16話 「反撃の烽火」

大仰なサブタイトルが付いているのに、やろうとしていることは賞金詐欺でした。確かに資金は必要ですが、これは「反撃の烽火」ではないと思うw
と言うか、ヒューリックを一旦タイタニア側に差し出すと言うのは、奪還の用意があるとは言え、いくら何でもリスクが高過ぎですよね。反タイタニアの象徴となり得るヒューリックには、金銭には換算出来ない価値があると思うのですが。ヒューリック一行の中から反対者が誰も出ないのが不思議でなりません。
まあ、それ程の危険を犯す意味がある程、250万ダカールの賞金は魅力的と言えなくもありませんけれども。アニメでの貨幣価値は示されていないので良く分かりませんが、原作では「中流市民の平均年収は税こみ四万ダカール前後」で、250万ダカールと言うのは「平凡な市民が家族四人で四半世紀にわたって水準以上の生活を営むことができるだけの金額」ですので。

東京マグニチュード8.0 / 第三話「燃える、橋」

リアリティーを追求し、十分なシュミレーションを経てオリジナルストーリーを構築して」いるこの作品ですが、唯一現実味に欠けるのは真理の人の良さではないかと、今回しみじみとそう感じました。非常時にあれだけの気配りをすることはなかなか難しいものです。倉廩実則知礼節、と言いますし。
レインボーブリッジが倒壊したからには、未来達は一旦北へ行くしかないと思い込んでいて、海保の存在をすっかり忘れていました。これで何とか日の出までは辿り着けそうです。それでも砧公園までは直線距離で10km以上ありますから、子供の足ではかなり困難な道のりとなるでしょう。
にしても、3話になっても、余震があったり、建造物が崩壊したりと、ハラハラする出来事はまだまだ続きますね。それは取りも直さず、実際に震災に遭遇した際には、本震後も気が抜けないことを意味しているわけですが。

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 / 第17話「真相」

サイスの逆襲が始まって、栄達の途上にあったクロウディアは一転インフェルノから負われる身となりました。でも自業自得の面が大きいですよね。梧桐組のインフェルノ加入を巡る一連の事件には白でも、1年前、梧桐達を使ってサイスを裏切り者に仕立て上げたのは事実ですから。もっとも何もしないでいたら、逆にクロウディアがサイスに陥れられていたでしょうけれども。
志賀は組への被害を最小限に抑えるため、梧桐を撃つと言う苦渋の決断。梧桐と志賀のコンビは、キャルとは違った意味で、この作品におけるある種の清涼剤だっただけに、このような形になるとは残念です。サイスが裏でやっていることを知った時、志賀はサイスと自分自身に対する怒りで大変なことになりそう。
玲二はエレンと遂に再会。但し、他にも色々と展開があったせいで、意外とあっさりした扱いでした。でも、キャルを失った(と思った)玲二にとって、最早感情の向かう先はエレンしかいませんから、次回以降、2人の濃密な遣り取りに期待です。