2009年9月17日アニメ感想

タイタニア / 第25話 「熱砂の激闘」

ザーリッシュとの開戦に至る、トゥルビル少将とイルク少佐の遣り取りがかなり簡略化されていて、2人のキャラが薄くなってしまいました。惜しいことですが、残り1話しかなくて後が続かないことを踏まえれば、ここでキャラを立たせてもあまり意味はないので、これで正解かもしれません。同じ理屈はセラフィン・クーパーズにも当てはまるのですけれども、こちらは逆に原作以上の目立ち具合。
ザーリッシュの旗艦タイフーンが上空に来たところを、正直じいさん号で撃ち抜く。前回あれだけ正直じいさん号にスポットが当っていましたから、その敵討ちと言う点では綺麗にまとまっていますね。ただ、航行不能になった状態で、さらに見せしめとして激しい攻撃を加えられたのに、まだ砲門が生きていたことには疑問を感じますが。そりゃザーリッシュも予想外の攻撃に驚くってものです。
やむなく地上に降りたザーリッシュは、ヒューリックを自らの手で捕まえようと洞窟に突入。空中からの掃射を避ける必要がなかったのに洞窟に入ってしまうとは、短慮さが強調され過ぎだと思います、アニメ版のザーリッシュは。

東京マグニチュード8.0 / 第十一話「悠貴へ・・・」

私は霊魂の存在をいかなる意味においても信じていないので、この手の話にはあまり感情移入が出来ないんですよね。未来が悲しまないよう、悠貴がその死後も傍にいたことも、最後に言った「お姉ちゃん大好き」と言う台詞も、全ては未来が悠貴の気持ちを勝手に代弁しているに過ぎないと解釈してしまうわけで。
そう言った考えをしているからこそ、真理の携帯電話から送られたメールやプレゼントには泣かされました。もうどこにもいない悠貴が遺したもの。それ故に掛け替えのないものなのです。
EDでは登場人物のその後が描かれていました。中には近しい存在を失った人もいます。未来もそんな中の1人ですが、それでも今こうして生きている。遺された者は生きて行かなければならない。第7話までは、困難を乗り越えて姉弟が家族に再会出来るハッピーエンドな話だと思っていましたが、存外重い結末となりました。良作だったと思います。

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 / 第25話「決着」

今までキャルと本気で戦うことを避けていた玲二ですが、最後の最後は自らの手で決着を付けました。仮にあのままエレンとキャルの決闘が行われ、無事エレンが勝っていたとしても、玲二はキャルを殺したエレンに対してわだかまりを抱くことになったでしょうから、これで良かったのでしょうね。
他の解決方法としては、サイスの介入によって新旧ファントム3人が共闘することになるって線も予想していたのですが、さすがにそんな都合の良い展開とはなりませんでした。残すところ後1話、サイスには存分に変態っぷりを見せ付けてから散って貰いたいところです。
キャルの死亡と同程度にショックだったのは、リジィの死がほぼ確実となったことですね。キャルが急所を外して撃ったかもしれないとの楽天的な見方をしていたのですが、ジュディと同じくあそこで登場したと言うことは、少なくともキャルの主観では殺したつもり。そして殺し屋としてプロ中のプロのキャルが殺したと思っているのですから、つまりそう言うことでしょう…。