カーテンコールが異様に速い

高橋理恵子さん客演の、劇団サスペンデッズ第8回公演「2010億光年」を観て来ました。


会場の東京芸術劇場小ホール2に13時30分着。ここのところ東芸に足を運ぶ機会がなかったので、気付いたら15ヶ月ぶりでした。
先行予約で取ったチケットはH列左方で、全体が見回せる真ん中辺りの席かなあと思っていたら、最前でちょっとびっくりしましたw 列自体はG列からあったのですが、G列左右には椅子が入ってなかったので、そこはH列が舞台から1番近い席となっていました。


14時、開演に当たっての諸注意があって、14時5分、開演。15時50分までの、1時間45分の舞台でした。


出演者等は以下の通り。

作/演出
早船聡
キャスト
中山慶一佐藤銀平
中山絵里細越みちこ
相沢雪江:太田紘子
原田一郎:佐野陽一
神保美香:新田めぐみ
久岡慎也:伊藤聡
佐伯弘美:白州本樹
多美子高橋理恵子
遠藤雅史:尾浜義男
並木誠:伊藤俊輔
川井祐三:関寛之

こ、これは、何とも評し難い…。複数の場所・時で、話が同時並行的に進んで行くのですが、どれも投げっぱなしと言うか、分かりやすいオチがないままに終演を迎えてしまいました。それが意図するところなのでしょうが、ちょっと消化不良です。
舞台装置なんかは、面白かったんですけれどね。特に舞台中央上方から客席に向かって左右に伸びた布は、印象に残りました。あれは、舞台が客席に開かれている印象を与えると同時に、場面切り替えの際、前後の場面が同時に舞台上に存在する手法が多用される中、舞台を分割する機能も担っていましたが、さらには、ある1点では共有出来ていたとしても、その後は人によって別々になってしまう、時の流れも象徴していたように見えました。
理恵子さんは未亡人の役でしたけれども、慶一に対してなかなか酷なことをしていて、ああ、こう言う意地の悪い美人って、理恵子さんにぴったりだなあとw 全くの個人的意見ですが、理恵子さんの美しさは、ただ美しいだけではなくて、その中に1滴何か混じっているような、そんな美しさなんですよね。
そうそう、シムーン理恵子さんファンになって身としては、細越のみっちゃんも出ていたのは、嬉しかったです。シムーンでは、カイムのお芝居はちょっと浮いていた感がなきにしもあらずでしたが、舞台上の細越さんは、素晴らしい役者でした。


理恵子さんの次の舞台は、円の10月公演。今から楽しみです。