si fueris Romae, Romano vivito more

GHOST OF YESTERDAY関西ゼロ年代映画祭を観て来ました。


祝!寿美菜子のほちゃほちゃ!!」を聴き、舞台挨拶に寿さんがいらっしゃると知って、衝動的にUPLINKへの電話で、チケットを前売予約。電話で予約出来るなんてこと、サイトには書いてありませんでしたが、一応電話してみて良かったです。


院の講義が終わった後に駆け付けて、19時30分頃、渋谷のUPLINK前に到着。受付で仮整理番号を貰ったら、23番でした。予約組(30人前後?)は番号が優先されていて大勝利でしたねw
19時45分から、仮整理番号順にチケットの引き替えが始まりました。私は26番をゲット。


20時45分過ぎ、開場。関西ゼロ年代映画祭の会場は通常、2階のXですが、今日に限っては1階のFACTORYが会場でした。番号が早かったおかげで、2列目左方と言う好位置を確保。


21時10分、松野泉監督と寿さんが登場して、舞台挨拶開始。初めて生で寿さんを見ましたが、やっぱり年齢以上に大人っぽく見えますね。これで悠木碧さんと同い年とは、世の中不思議なものですw
寿さんは、大体こんな趣旨のことを仰っていました。
・文子役が決まった時の感想は?
→自分は中二なのに、高二の役なんてどうしよう。
・印象に残っているシーンは?
クリスマスパーティーのシーンでは、お兄ちゃん役の人が実際に酔っぱらっていた。
お兄ちゃん役の人に壁にバーンとやられるシーンでは、本当にイラッと来た。文子と同じ気持ちになっていたからだと思う。
・現在声優として活躍中だが、また映画に出たい?
声優も役者という点では同じ。機会があれば、映画や舞台にも出てみたい。


舞台挨拶は5分程で終了して、その後は本編の上映。128分の長い作品と言うことで、上映が終わったのは、23時30分前でした。私は大丈夫でしたけれども、おそらくは終電の関係で、途中退席した人もいました。


GHOST OF YESTERDAYは、何と言うか、結構こちらの読解力が要求される作品でした。一見しただけでは意図の分かりにくい演出やシーンが多かったです。文子のいる場所は明るいのに徹のいる場所は暗いとか、湖面に広がる波紋とか、その辺りはさすがに私でも理解出来ましたけれども、亀の存在意義や、子供と風船のシーンの意味なんかは、正直言って最後まで分からず仕舞いでした。
この作品は4章仕立てで、各章にはそれぞれタイトルが付いていた(「復讐するは我にあり」「第三の男」「幸福」「ユリイカ」)のですが、第1章のタイトルだけは、自分なりの解釈をすることすら出来ませんでした。この場合の「我」って誰だ?
ラストシーンはやはりそう来ましたかってな感じで。思えば、あの結末は、徹が食器棚からグラスを4つ取って1つ戻したあの動作で示唆されていたんですかね。流れで見ていると、戻されたグラス=母であるかのようでしたが、振り返ってみれば、あれはむしろ、これからあの家庭にはいられなくなる康冶を指していたのではないかと。


寿さんに着目した感想としては、
・ずっと関西弁を喋り通しで、128分間堪能出来る
・今よりも若干声が低くて硬い
・舞台挨拶でイラっと来たと言っていたシーンもさることながら、それよりも、母親の病室でシナリオにないことを喋り始めた康冶を見る目が怖い
・台所に立つ後ろ姿を眺めているだけで、ご飯3杯はいける
・この当時から既に歌が上手い
とまあ、こんなところですかねw

追記

某所から飛んで来た人が関心を持っているだろうことについて。
確かに紫Tシャツ軍団の存在と言動は目に余るものがありましたが、そう言う輩の割合は、全体から見ればごく少数でした。決しては、「紫T一色だった」などと言うことはありません。実際、他の寿さんファン(と思しき人)からも、彼らを批判する声はありました(但し本人達には聞こえない音量で)。もっとも、一部の声の大きい人達のせいで、寿美菜子ファン、ひいては声優ファンと言うのはあんなものなんだ、と一般の方に思われてしまったような気はしますが。
それと、途中退席については、開演が25分遅れたことを割り引いて考えた方が良いと思います。舞台挨拶が終わるや否や帰った人も、当初の予定では最後まで観られる筈だったのに、25分押しでは終電に間に合わない。本編上映中に退室するのは迷惑だから、本編が始まる前に帰ろう、なんて事情があったのかもしれません。