たまゆらを撮るのは簡単、なので

『「たまゆら上映イベント 〜それは、素敵な不思議〜。』に行って来ました。


会場は、東銀座の東劇。ここは3年前、「La festa di ARIA」が行われた場所です。あのイベントは、当落に関係なく通知が貰えることになっていたのに、何故か私のところには何も届かなくて参加出来なかったのは、苦い思い出。今回、同じ佐藤順一監督作品のイベントに参加出来たことで、ようやく気持ちが晴れたような気がしますw
チケットは、発売日に東劇まで行って並んだ甲斐あって、3列目の真ん中と好位置。あの時は、発売開始時間に10人強しか並んでいなくて、「このイベント、集客がヤバいんじゃ…」と思ったりしたのですが、蓋を開けてみれば、会場内は多くの人でにぎわっていました。


21時過ぎ、本編上映開始。上映されたのは、ひとつめ:「大好きがいっぱいの町、なので」と、ふたつめ:「水色の小さな切符、なので」
先月のプレ配信の際には見られなかったので、初見でした。ゆっくり時間が流れて、自然と何度も見たくなる、そんな作品でした。
キャストもかなり好みです。竹達彩奈さんは最近、楓とかひよりとか、内気な子の役が増えて来たような。かおるが目を細めているのを見ると、阿澄佳奈さん繋がりで、ほのかを思い出さずにはいられませんw かおるは、黒いと言うよりは、いたずら心がわくわくしているだけですけれども。麻音は、儀武ゆう子さん本人とは正反対の無口な役で、さすがちぎぶは役者だなあとw そして、井口裕香さん演じるのりえは、本人同様、ウザかわいいw 楓のお母さんが緒方恵美さんで、お祖母ちゃんが松尾佳子さんとは、沢渡家は何と豪華な。緒方さんって、女性らしい女性役をやらせても、良い芝居をするんですよね。


21時35分から22時30分までは、トークショー
まずは司会役の儀武さんが登場。儀武さん「今日電車で来ましたか?」客「そうですね」(中略)「楓ちゃんの弟の名前は?」「香(こう)ですね」などとの遣り取りで、本編上映直後とは打って変わって、会場が暖まった後、「さとじゅみちー」「えりちー」との呼び込みで、佐藤監督と葉月絵理乃さんも登場。絵理乃さんは挨拶で、「さっきまでゆったり見ていたのに、儀武ちゃん、ぶち壊すんだね」と、儀武さんに一言もの申していましたw
絵理乃さんは、志保美さん役にキャスティングされたことについて、テンションが高い志保美さんのような部分を自分は持っていないので、どうしたらいいのか分からなかったと答えました。佐藤監督が絵理乃さんを志保美さん役にキャスティングしたのは、「あこがれる役(灯里)からあこがれられる役へ」との理由だそうです。さらには佐藤監督は、サンシャイン国際水族館での「素敵がいっぱい&あいしてるっ!」の時に、絵理乃さんが寝ているラッコを見て異様にテンションが上がっていたことを話して、実は志保美さんと似ている部分があったことが明らかになりました。同じく、儀武さんを麻音にキャスティングしたのも、儀武さんの無口な部分を監督が見抜いたから、と言う説も話題になりましが、こちらはそうではなさそうですw
ARIAとの共通点について。絵理乃さんは「海…」と答えた後は、なかなか次の言葉が出て来ずに詰まっていましたw 佐藤監督が言うには、ARIAは社会人の話だが、たまゆらはそれよりも目指すものがしっかりとは決まっていなくて、ふわふわしている時期の話だそうです。
音楽について。「泣きたくなるほど幸せな音楽」がARIAなら、たまゆらは「かわいくて懐かしい音楽」だと、佐藤監督は話しました。
今回は、TV放送されていない作品の平日夜イベントと言うことで、絵理乃さんは、客席が3列目くらいまでしか埋まらないかもしれないと思っていたそうです。それを聞いた佐藤監督は、思わず「たまゆらなめんな!」と声を大きくしましたw
儀武さんの口笛練習秘話。麻音はもっと口笛で歌を吹くと思っていた儀武さんは、家でその練習をしたのでそうです。しかし、声に比べて、音量が出ず、ピッチも安定しない口笛に、フラストレーションが溜まって行ったのだとかw
絵理乃さんは昔は写真を撮るのが好きだったものの、最近のカメラ性能の向上により、腕がなくとも良い写真が撮れるようになってしまい、飽きてしまったそうです。たまゆら写真展に出展した写真は、10年前の130万画素のカメラで撮ったもので、絵理乃さん的にはマイベストな出来とのこと。そんな絵理乃さんは、良くたまゆらが撮れるそうで、たまゆらが撮れない監督に対して、「たまゆら撮れないんですか?」と、天然毒舌な発言をしましたw
10月10日に竹原で行われる「たまゆらの日」イベント。連れて行って貰えない絵理乃さんは、佐藤監督に不平不満をぶつけていました。さらには、ARIA関連でヴェネチアに行った話を持ち出して、負けず嫌いの対抗心を見せましたw
11月26日に発売されるBD/DVDにはキャラクターコメンタリーが収録されていますが、今回はその一部が上映されました。具体的には、第2話の後半部分。竹原に関する解説が入っていたりして、キャラクターの会話をただ聞けるだけではなく、なかなかに実用的です。麻音は本編よりも喋っていますw
最後の挨拶では、絵理乃さんが「雨女なんです」と話したり、竹原に連れて行かないと当日雨を降らすと脅したりしましたが、結局佐藤監督が雨男と言うことに落ち着いて、トークショー終了。


その後は、5分程、たまゆら関連の告知が儀武さんからありました。劇中のお好み焼き屋「ほぼろ」のモデルとなった「ほり川」において、たまゆらメニューが食べられるそうです。竹達さんと儀武さんが考案・松来未祐さん監修のお好み焼きと、阿澄さんと井口さんが考案のデザートの2種類があるとのこと。さらには、たまゆらのラッピングをしたフェリーが就航するとの情報も。バスは良くありますが、フェリーとはw


たまゆらはOVA2巻分で終わらせてしまうのがもったいない作品だと思いますので、是非TVアニメ化して欲しいところです。

何だか竹原に行きたくなって来たなあ。