コートを置いた犯人は誰?

Theatre劇団子24th ACT 「愛知のオンナ(再演)」』の初日を観て来ました。


箱は、座・高円寺2。地下2階にある方のステージです。
チケットのモギリ係には田澤佳代子さんがいらっしゃって、田澤さん好きとしては嬉しい限り。あれだけ近くで見たのは初めてでしたけれども、意外と小っちゃかったですねw 逆に言えば、舞台上では大きく見えるってことですが。
席は前からXA、XB、A、B…となっていて、私は前から6列目で観ました。


19時30分、遠山昌司さんによる前説。この前入団したばかりなせいなのか、遠山さんはやたらと緊張していて、噛み噛みでしたw 前回公演「マグロを釣るつもりじゃなかった」DVDの特典映像のタイトル「マグロを釣りゃいいんだろ!!」を忘れてしまう始末w


当日券の入場押しで、19時45分になってから開演。終演は20時55分、1時間10分の舞台でした。
出演者等(敬称略)は以下の通り。

作/演出
石山英憲
キャスト
瞳:斉藤範子
愛:田中千佳子
沢城みゆき
尾美/高柳:阿部英貴

愛知での公演は観られなかったので、今回が初観劇。台本は持っていましたけれども。
まず意外だったのは、ステージ上に何も舞台装置がなかったところですね。後からバッグやら自転車やらは出て来ましたけれども、基本的にはだだっ広いスペースが広がっていました。台本上は登場している椅子もありません。そんな中で、体で空間を表現しつつ芝居をしていた出演者の方々は、さすがです。
短い時間の中に、笑いあり、シリアスあり、そして最後は大団円と、これぞ石山作品と言った王道的内容でした。高尚で難しい舞台も良いですけれども、オチが明確にあって、観ていて「ああ、もうすぐ終わりそうだな」と分かる舞台は、安心して楽しめますねw
ただ、愛知県出身者としては、アクセントがちょっと気になりました。設定上、瞳と愛が尾張方言で喋っていたのですが、特に田中さんはかなりのエセっぷりだったものですからw 後は、「小汚ねえ自転車」の筈なのに、ピカピカの新品だったのはいかがなものかと。愛のキャラにも合っていない気がしました。


5分間の休憩を挟んで、21時から21時20分まではアフタートーク。司会役の遠山さんが、各出演者に質問をして行きました。
まずは、初日を迎えての感想。斉藤さんは、前売完売と聞いても信じられないでいたが、埋まった客席を本番直前にモニタで見て、実感することが出来たとのこと。沢城さんは、舞台が思ったよりも乾燥していたり滑ったりすることは事前に練習出来ないので、大変だったそうです。さらには、バミリの上にコートが置かれていて慌ててしまったと言い、田中さんが犯人だと疑っていましたが、当の田中さんは、「みゆきちゃんのコートには触ってないよ!」と濡れ衣を主張していましたw そんな田中さんと阿部さんは、今回の再々演に当たって、かなり緊張していたようです。
次に、愛知での公演と東京での公演での違いについて。皆さん、愛知ネタのウケが当地ではかなり良かったと仰っていました。愛知公演では、某シーンでの「フィンランド」が聞こえない程、直前の愛知ネタでの笑い声が大きかったそうです。司会の遠山さんは出身が向こうの方と言うことで、「岐阜だか愛知だかよく分からない春日井が舞台なのがいい」と、興奮して語っていましたw
次に、自分の演じた役がこの後どうなったかについて。斉藤さんは、瞳は尾美と付き合うが、長続きしないと予想していましたw 田中さんは、愛はずっと春日井から出ないまま、郵便局の上司と結婚して、子供が春日井中に通うようになるとの回答。沢城さんは、泪が結婚する馬場卓は現在無職だが、一芸に秀でていて、将来はそれが報われるのではないかと思い描いていました。例えば、お札の枚数を数えるのが早いとかw
そんな話の流れで、馬場こと土橋建太さんがあの白タキシード姿で登場。泪は馬場のどこが好きになったのか聞かれた沢城さんは、答えを思い付けずにしばらく悩んだ後、好きに理由はいらないと言い訳をしていましたw でも、その後は真面目な回答を。泪は、自分のせいで死なせてしまった高柳馬場を重ねて見ている、つまりトラウマが馬場に惹かれた理由だそうです。
最後に各人から挨拶があって、トーク終了。