電線はないが街灯もない

伊藤かな恵さん出演のイベント「とある科学の学園都市」@筑波大学雙峰祭2日目に行って来ました。


会場は、つくば駅から3.5km程離れた大学会館。普通は駅からバスを使うところですが、そこを敢えて歩く私。大体25分で到着しました。


入場待機列の最後尾に並んだは良いものの、開演時間の16時30分になっても一向に先へ進む気配がありません。17時15分になって、ようやくホールの中に入れました。
椅子の列は、前からア、イ、あ…となっていて、私はあ列の中央右寄りでした。抽選漏れてチケットを手に入れられなかった人もいる中、しかもあれだけの大規模会場で、前から3列目の席が割り当てられるとは、かなりの幸運ですね。


17時30分過ぎ、司会役の人が佐藤利奈さんと伊藤かな恵さんを呼び込んで、1時間遅れでイベント開始。

  • オープニング

お二人から挨拶がてら、筑波大学の印象が語られました。佐藤さんは、これだけ広いとかな恵ちゃんは迷うよねと、かな恵さんをアリエッティに例えていました。実際、かな恵さんは、大学会館の中でちょっと迷ってしまったそうです。

応募の際に集められたアンケートの集計結果が、映像付きで発表されました。

順位 シーン/セリフ
3 テレポートからのレールガン(24話)
2 佐天さんによるキャパシティダウン破壊(24話)
1 「ジャッジメントですの!」

3位が美琴(と黒子)、2位が佐天さんと来て、1位はまさかの黒子でした。佐藤さんとかな恵さんは、新井里美さんはイベントに来ていないのに黒子が1位とは、少々納得が行っていないようでした。
3位と2位が最終回からと言うことで、お二人からは最終回についての思い出話が語られました。かな恵さんは、アフレコ時も、キャストみんなでの上映会の時も、泣いてしまったそうです。

  • とある美琴の能力則定(スキルチェック)

「則定」はスクリーンに表示された原文ママです。
木山先生コスの人が解説役として登場して、美琴の”電撃使い”について、科学的分析とクイズが行われました。かな恵さんは全然理解出来なかったようで、「えっ?」を連発していました。
まずはレールガンの基本的原理の解説があった後、早速クイズ。第1問「美琴のレールガンの初速はどのくらい?」。

選択肢 内容
1 旅客機
2 ライフルの弾丸くらい
3 大陸間弾道ミサイル

佐藤さんとかな恵さんは会場の拍手を参考にして、3を選択。しかし、正解は2でした(美琴のレールガンの初速は、1030m/s)。
その後は、第1話のプールでの能力測定を参考に、美琴が使っているコインの重さの計算が行われました。水柱の高さを26m、底面積を6平方mと仮定。そこから、求められた仕事量とレールガンの初速1030m/sを、E=1/2mv^2の公式に入れると、コインの重さは約30kgにもなってしまうようです。さらにそこから美琴の親指の力を求めると、その数字は何と706.09N。超能力を使わずとも、十分に恐ろしい戦力です。
第2問「美琴の出力はどのくらい?」。

選択肢 内容
1 家庭用コンセント
2 原子力発電所くらい
3 落雷くらい

佐藤さんとかな恵さんはまたもやオーディエンスを利用して、今度は見事3を選んで正解(約10億V)。これは原子力発電所1613基分に相当するようです。

  • とある筑波の都市伝説(ミステリー)

都市伝説好きの佐天さんに引っ掛けて、筑波大学の都市伝説がクイズ形式で紹介されました。
第1問「筑波大学学生宿舎の部屋は最大何角形?」。

選択肢 内容
1 四角形
2 五角形
3 六角形
4 七角形

佐藤さんとかな恵さんは4番を選んで、それが正解でした。宿舎の設計が変わっていて、色々な多角形の部屋があるとのこと。1番多いのは5角形だそうです。
宿舎は上から見るとW型になっていますが、その理由ははっきりしないと司会役の方が言うと、かな恵さんはワタナベさんが設計した説を主張しました。
第2問「筑波大学の地下には何がある?」。

選択肢 内容
1 非常通路
2 有事の際の地下要塞
3 上下水道やネットワークなどのインフラ
4 筑波大学の地下実験施設

かな恵さんは「インフラって何ですか?」と質問。司会役の人が急に木原先生に解説するよう振って、木原先生が淡々とインフラについて説明してくれたので、佐藤さんとかな恵さんは3番を選択。これまた正解でした。インフラを地下に持って行ったおかげで、筑波大学では電線は全く見当たりません。

  • アフレココーナー

美琴と佐天さんが筑波研究学園都市にやって来たと言う設定で、生アフレコが行われました。ボロい宿舎、「星を見る少女」、有事の際にはロボットに変形する校舎、幻の「平砂2号棟」、池の鯉を食べると除籍など、筑波大学の都市伝説について会話が行われた後、2人は「第四学群」の噂の真偽を確かめるため、地下へと侵入。そこで正体不明の相手に包囲された美琴がレールガンを使用してしまい、地下のインフラがダメージを受けて、辺り一帯は停電。その後、筑波大学の都市伝説に電撃女が加わった、と言うオチでした。
アフレコ用のマイクは、ステージ向かって右側に設置されていて、おかげでかな恵さんがアフレコする姿を間近に眺めることが出来て、至福の時でした。

  • ライヴ

スペシャルゲストとして、ELISAさん登場。超電磁砲ED曲を披露しました。

曲順 曲名
1 Real Force
2 Dear My Friend −まだ見ぬ未来へ−
3 Special “ONE”

ELISAさんは、自分はシークレットの筈なのに、客席のサイリウムの所持率に驚いていました。

  • プレゼントを狙い打て!! ダーツ対決!

佐藤さん、かな恵さん、ELISAさんが、客席番号がランダムで書かれた的に向かってダーツを投げ、刺さった番号の人がプレゼントを貰えると言う趣向でした。賞品は、3人のサイン入りOVAポスター×6、3人のサイン入りパンフレット×3の計9点。1人当たり3回刺さるまで投げました。
このコーナーでは、賞品プレゼントと同時に、刺さった客席番号の数字の合計によって、3人の勝負も行われました。
結果は、

順位 名前 点数
1 佐藤 86
2 伊藤 75
3 ELISA 67

となりました(佐藤さんの点数はうろ覚えなので違っているかもしれません。但し80点台だったのは確実)。優勝した佐藤さんには地元のお酒・霧筑波がプレゼントされました。しかし霧筑波は3本用意してあって、結局かな恵さんとELISAさんも霧筑波を1本ずつ手にすることに。

  • エンディング

佐藤さん、かな恵さん、ELISAさん、それに来場者の全員で、「ジャッジメントですの!」と声を合わせて、19時5分、イベント終了。


学園祭イベントだけに、元々プロのスタッフレベルの運営は期待していませんでしたけれども、それにしたって、1時間開演が遅れたのに、その理由の説明がないどころか、謝罪すら一切ない(少なくとも来場者全体に向かっては)とは、さすがにいかがなものかと。遅延の理由が何なのかは知りませんが、たとえ現代視覚文化研究会声優班に責任がなかったとしても、外部に向かっては一言謝るのが筋ってものでしょう。