ドリンクはアストレアで

所用で名古屋に出掛けたので、ついでにゴールド劇場で「劇場版そらのおとしもの 時計じかけの哀女神(エンジェロイド)」を観て来ました。観るのはこれで3度目ですが、まあ、これで劇場で観るのは最後ですかね。


観たのは14時55分の回なのですけれども、公開から1ヶ月になりますし、平日の昼と言うこともあって、私の他にはカップルが1組いただけでした。ああ、「リア充デートムービー」ってこう言うことだったんですね。


1・2回目に観た時の感想では否定的意見を多めに書いてしまいましたが、あれから3週間の時間を置いて頭も冷えましたし、またオフィシャルガイドブックを読んだこともあって、3回目は割と好意的に観ることが出来ました。
劇場版は日和物語だとすれば、シナプス絡みのシリアスシーンがない総集編も日和視点で上手くまとまっていると言えますし、Ζの能力を変更したのはカオスと被らないようにするためだと言われれば、なるほどと思います。
智樹が記憶を失ったかのように見えて、それはニンフを気遣った演技だったと言うどんでん返しがなくなってしまったのは残念ですが、その代わり、翌日になっても必死に日和を探す智樹の姿が描かれ、そはら・守形先輩・会長の頭の中からも、空美町のどの場所からも、日和と言う存在が消えてしまったことが印象付けられています。
ただやはり、あの終わり方だけは納得が行きません。ED後のエピローグでおそらく日和は空から帰って来たとは言え、何故助かったのか理由が分からない以上、智樹が「絶対に助けるから」と約束をしたのに、守れなかったと言う後味の悪さは残ります。水無月すう先生の過去作ならいざ知らず、果たしてこれがそらおとに相応しいシナリオと言えるのか、疑問を感じてしまいます。


3回目の今回はBGMに意識的に注意を置いて観てみたのですが、「日和のテーマ」は日和の清純さと可愛らしさが良く表れた曲だなあと。同じメロディーは他にも、「あこがれ」「イジワル入部テスト」「ドキドキ」「野菜」「喜び」「待ち合わせ」「別れ」と様々なアレンジで何度でも使われていて、この劇場版の顔となる曲ですね。さらに日和第2テーマとも言うべきメロディーもあって、「想い」「発芽」「少しの勇気」の3曲で使われていますが、こちらは日和の募る智樹への想いが伝わって来ます。
そう言えばこの前書き忘れましたが、ファミレスでイカロス日和からスイカの作り方を教えて貰うシーンでは、店内BGMとして「ナイショの果実〜Eu Te Amo〜」が流れていましたね。その遊び心にクスっとなりました。