2011年9月20日アニメ感想

異国迷路のクロワーゼ The Animation / #12「屋根の上の猫」

クロードと湯音が気まずい雰囲気になる時って、大体クロードさんの情緒不安定のせいな気がしないでもない今日この頃。しかし今回は、クロードに冷たくされた湯音が採った行動もなかなかの困りモノだったので、どっちもどっちですかね。良い子で歳の割にはかなりしっかりしている湯音も、やっぱりあがきもがき苦しんでいる子供なんだと分かる一幕でした。
サブタイトルの仏訳が「Chats sur un toit」となっていたので、何故猫(chat)が複数形(chats)なのだろうかと思いながら見ていたのですが、なるほど、「猫」とは湯音のことだけではなくクロードのことも指していたんですね。屋根の上の猫は、1人では屋根から降りることも出来ない無力な存在。それは、自分はギャルリの役に立てない(と思っている)湯音だったり、父親を助けられなかったクロードだったり。
行方不明になった湯音オスカーが、アリスが、ギャルリの皆が探している場面は、最終回らしい良いシーンでした。思えば、5話時点ではクロードやオスカー以外に知り合いもなく、ギャルリ内で迷子になっていた湯音が、10話ではすっかりギャルリの人々と顔見知りになっていて、そしてこの12話ではギャルリの欠かせない一員だと皆から思われている。1クール掛けて湯音がパリで築き上げて来たものが見えました。