2011年12月7日アニメ感想

たまゆら〜hitotose〜 / 第10話:『明日のわたしはどんなわたし、なので』

良いあすみん回でした。やっぱり阿澄佳奈さんは、心情吐露の独白をやらせたらピカイチだなあ。「もこたんの歌は元気が出るね」との名言もありますが、普通の台詞については、悩んだり迷ったりしている様を表現する繊細な芝居が素晴らしいと思うのです。
将来やりたいことへまっすぐ向かっている他3人が眩しくて、引け目を感じてしまうかおる。思えばかおるって、あの中では1番普通と言うか、リアルにいてもおかしくなさそうな子ですから、今回のような話の主人公に据えるにはまさにうってつけですね。視聴しながら、はなかっぱ現OP「Special」の歌詞はまさにこう言うことを歌っているよなと思ったり。勿論、marble提供の挿入歌「希望のカタチ」も、場面にとてもピッタリな曲でした。さすがはリーダーだ。
悩めるかおるが出した1つの答え、それが「私たち展(仮)」。これがこのTVシリーズの集大成となるんですかね。どうしてもARIAと比べられることが多い本作ですが、お仕事アニメであるARIAと違って、たまゆらはまだ学生の時代物語です。未来の形がまだ漠然としたこの時期に行う展覧会、そこにこそたまゆらにしか描けない何かがあるのではないかと期待しています。