2012年2月6日アニメ感想

モーレツ宇宙海賊 / 第5話 茉莉香、決意する

5話は良い!との評判は聞いていましたが、噂に違わぬ出来でした。今まで丁寧に描いて来た分、カタルシスも増大。これだよこれ、最近のアニメに足りないのはさ、と思わず年寄り臭いことを言いたくなりました。まず、2クールでのアニメ化で本当に良かったです。やっぱりストーリーモノで1クールは短過ぎます。そしてその2クールの内、最初の5話も使って、茉莉花が宇宙海賊の船長になるまでを描くことにした、その決断に拍手。決断は監督の選んだベスト。
遂に始まった敵との戦いはオデット二世側の完全勝利に終わるかと思いきや、敵がマニュアル操作で砲撃して来て大ピンチ。弁天丸に頼る→船長にならざるを得なくなる…と言うような展開も脳裏を掠めましたが、茉莉花はそんな消極的な子ではなく、帆船ならではの方法で独力対処。ようやったわ。宇宙空間での戦闘シーンにおいて、君ら敵味方で音声と映像を送り合っているの?と突っ込みたくなるような作品が多い中、最後まで敵の顔を映さなかったのもリアル志向で良いですね。
チアキの正体は、海賊船バルバルーサの船長の娘でしたか。なるほど、敵がコンピューターを落とした後の的確な状況判断は、まさに海賊の経験から来るものですね。あの場面ではチアキジェニーの対比が面白かったです。それまでの余裕もどこへやら、想定外の事態にうろたえるしかなかったジェニー。いくらただの女子高生ではないとは言え、やっぱり突き詰めればジェニーも素人だと分かるシーンでした。