二条乃梨子考 その7

乃梨子志摩子さん、乃梨子瞳子と来れば、一体次は乃梨子と誰でしょうか?う〜ん、原作での絡みは少ないですけど祐巳じゃないかなと思います。というか他に適当な人がいません。
祐巳乃梨子リリアンにおいて「庶民派」という立場です(実際には祐巳は「普通のお嬢様」ですし、乃梨子は庶民とは言え断じて普通ではないのですが、それは置いておきます)が、同じ庶民派と雖もタイプは全く違います。
で、この二人のエピソードというとまず思い浮かぶのは「羊が一匹さく越えて」です。祐巳を励まそうとあれこれ話す乃梨子乃梨子、あんたはええ子や〜。
その他のエピソードとしては、些細なものですが「イン ライブラリー」で眠たそうにしている祐巳の背中を乃梨子が押して助けるというものがあります。この場面、ちょっと意外でした。乃梨子がそういう行動をするイメージがあまりなかったので。しかもそのすぐ後に、「紅薔薇さまのいれたお茶に、黄薔薇さまのお給仕!」とか言っちゃってますし。乃梨子、ずいぶん丸くなったね…*1
そんな乃梨子祐巳に対して貫禄をとってみても全く敵わないと思っていますが、どうもこれにはあまり賛成できません。確かに祐巳レイニー以後、親しみやすさだけではなく+αされているとは思いますが、それは貫禄かというとちょっと疑問です。乃梨子の方が貫禄があるような気がしてならないんです、私には(乃梨子好きの贔屓目?)。というか乃梨子は自分を過小評価しがちなような気がします。「どうしてこんなすごい人が、自分のお姉さまなんだろう」とか。いやあなただって「ロザリオの滴」の時は完全に志摩子さんの気持ちを理解していたくせに!
何だかよく分からない文章になってきたのでこの辺で終わり(最悪だ)。

*1:断じて127頁の挿絵のことじゃありませんよ?