アラビア語の世界 アラビア文字

今日は3週間ぶりの3カテゴリー怒濤の同時更新!
[言語・語学]カテゴリーにも何か続き物を書きたいなとか思ったので、「アラビア語の世界」なんてのを始めます。
湾岸戦争イラク戦争、さらにはイスラーム原理主義の台頭のため、日本国内でもアラビア語に対する関心はますます高まっていると思います。でも実際に知っている人はあまりいないんですよね。ということでここではアラビア語(あるいはその影響を強く受けている言語など)について語っていきたいと思います。
で何故アラビア語はマイナーなままなのかというと、やはりあの独特のアラビア文字が学習者をくじかせているというのがあります。
アラビア文字とは例えばこういうものです。

السلام عليكم
Assalām ʿalaykum.(アッサラーム・アライクム、こんにちは)

読み書きは右から左、原則として単語ごとに続け書きをします。
ラテン文字からの類推で読める文字ではないのでひるんでしまう人が多いですが、実は全部で28文字(一説には29文字)しかないので覚えるのはさほど難しくありません。
とはいえ正しく読むのは非常に難しいです。何故かと言うと、アラビア文字では原則として母音を表記しないからです。上のアラビア文字をそのままローマナイズすると、ʾlslʾm ʿlykmになります。読むときには自分でこれに正しく母音をつけなければなりません。
なんで母音を表記しないの?と疑問に思うのはもっともですが、これにはアラビア語の基本的な特徴が関わってくるのでそれはまた次回に。