乃梨子祭り
マリア様がみてる 23 くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/03/31
- メディア: 文庫
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まず本編開始2頁目で早くも乃梨子の台詞が!歴代2番目の早さですよ!!*1
これは幸先良いと思いつつ頁をめくれば、そこには乃梨子の挿絵が!!!一年ぶりだ〜!!!!
その後も電車の中で祐巳と二人のシーンがあったり、道すがらリーダーシップを取ったり、夕飯のメニューについて仲裁したりと、満遍なく出番があって嬉しい限りでした。と言うか由乃さんは空気を読んだ方が良いと思う。
そして重要なのは、祐巳視点から語られた乃梨子像。祐巳によれば、
乃梨子は可愛くていじらしいのです。
乃梨子は可愛くていじらしいのです。(二回言った)
詳しくは「くもりガラスの向こう側」53頁と158頁参照のこと。これはもう、乃梨子が可愛くていじらしいのは今野先生公認と言うことで宜しいですか?
ただ一つショックだったのは、目玉焼きにソース…。
まあ、乃梨子乃梨子言うのはこの辺りで切り上げて、普通の感想に行きます。
祐巳が柏木さんの家へ行く時に祐麒は友達の家へ出掛けると言うことで、てっきり「友達の家=柏木さんの家」かと思ったのですが。で祐巳と祐麒が柏木さんの家で揃うことによって、あの伏線が解消されるのかと。だから祐巳が最後引き返した時は、「おおい!?」って感じでした。
そんなこんなでまたあまり話は進みませんでした。祥子さまの婚約解消は、話が進んだと言えば、まあ、進んだのですが、もともと大した問題ではなかったみたいですし。この辺りは「志摩子さんの事情」を彷彿とさせて、いかにも「マリみて」らしいと言いますか…(苦笑)
意外だったのは、祐巳がわざと祐麒にジャンケンに負けて、それに祐麒が気付かないシーン。祐巳にそんな器用なことができるとは思えないのですが(笑)。あ、それとも祐麒は気付いているけど悟られないようにしているだけ?
後、気になったことが一つ。それは、いつのまにか祐巳視点の有馬菜々の呼び方が「菜々ちゃん」になっていることです。ついこの前までは、「菜々さん」だったのに。これはアレですか、瞳子にふられたショックで菜々の呼び方が変わってしまったってことですかね。
あとがきについて、あの〜、どちらの歌も分かるのですけど、私は…。「私と同世代以上」って、まだ今野先生の半分ぐらいしか生きていないですよ…。ちなみにCMってのは、ビールのCMのことですかね。
百人一首は得意な方ですが、さすがに決まり字を覚えている人には勝てませんね。速い人は本当に速いからなあ〜。「せをはやみ いはにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ」の「せ」を聞いただけで取ったりするし。
*1:ちなみに歴代1位は「特別でないただの一日」の「あ」でした