乃梨子がいない

Cobalt (コバルト) 2006年 12月号 [雑誌]

Cobalt (コバルト) 2006年 12月号 [雑誌]

以下、微妙にOVAのネタバレを含みます。一応反転で隠してはいますけれど。

  • 表紙

瞳子が祐巳と仲良く並んでいる。本編の2人もいつかはこうなれると良いなあ」ではなくて、「祐巳の位置にいるのが乃梨子だったら良かったのに」と思ってしまいました。乃梨子のことしか考えてなくてごめんなさいw
箱の中身が何かは分かりませんが、とりあえずその持ち方はどうかと思うんだ。酔っぱらいのお土産みたいな持ち方は。

  • 声優スペシャルトーク

試写会で既に「子羊たちの休暇」を見ている身としてはすんなりと飲み込める話だったのですが、ただ気になる点が1つ。

そうそう、OVAを見る時には、ぜひ、文庫を横に置いてみてください

個人的には非推奨ですね、これ。理由は試写会の感想を読んで頂ければご理解頂けるかと。端的に言えば、OVAのダイジェストっぷりが如実に分かってしまうからです。

  • 緊迫の一日を密着レポート

斎藤千和さんは相変わらず顔がまr(ry
植田佳奈さんの歌については実際に聴いてみて、特別感動はしませんでした。決して佳奈様の歌い方が悪いとかそう言うことが言いたいのではありません。ただ文字だけに留めて後は読み手の想像に任せた方が良いこともあるってことです。
神業的演技」についてはちょっと気になったりもしますが、OVAを買わない決意を固めた私には知り得ぬことですね。まあ、この文章の言葉遣いから考えると、「神業的」ってのは過分な表現でしょうがw

  • メモリアル対談

試写会では実際にEDとして使われている様を視聴してきたわけなのですが、たとえ今野先生が作詞を担当していようが、合わないものは合わないんです。そう感じた私にとって、この対談は非常に空虚なものに見えてしまったのでした。

  • 速報

インタビューの受け答えがマーティーの声とイントネーションで脳内再生されてしまい、面白かったですw ちなみにマーティーについてあまり知らない人のために言っておきますと、おそらくマーティーは日本語で受け答えをしています。英語のインタビューを日本語に翻訳したものではないと思います。

  • 新刊「クリスクロス

この紹介文にも拘わらず、実際買ってみると短編集だったら相当ヘコみますw にしても「クリスクロス」って語呂が悪い題名だと思います。日本語のリズム的に考えて、3モーラ+3モーラはあまり頂けないなあ。

  • 枯れ木に芽吹き

う〜ん、個人的にはイマイチでした。蔦子さんが江利子さまを撮った写真に偶然笑顔の克美さまも写っていたと言うのは少々出来過ぎでは?克美さまが写真に写ったことと、その後江利子さまに会ったことに直接的な繋がりがありませんし。2人が談笑している姿を遠くから蔦子さんがこっそり撮ったと言う方が良かったような気がします。そうすれば2人が一緒に写っていることや克美さまが良い顔をしていることが無理なく説明できると思うんだけどなあ。ちなみに上で「こっそり」とわざわざ限定しているのは、そうした方が克美さまが江利子さまに写真を送ることがより自然になると考えたからです。蔦子さんが江利子さまの許可を得て撮った写真なのに、写真を送る役がそこに偶々写っていた克美さまってのはちょっとオカシいような気がするのです。
克美さまが笙子の近況についてあまり知らない様子なのはちょっと意外でした。「ショコラとポートレート」以後、お互いのことをもっと知るようになったと勝手に思い描いていたのですが。実際の姉妹って、案外こんな感じなのでしょうか?私にも妹がいますけれど、周りの人間に言わせると私と妹は異常に仲が良いらしいので参考になりませんw

気になる表現

  • その1

その差は成長という名のものだろうか、それとも退化か。

「成長」と言う言葉と「退化」と言う言葉が対置されていると非常に違和感があります。「退化」と言う表現を据え置くとすれば、「成長」を「退化」の反義語である「進歩*1に置き換えた方が良いのではないかと思います。
小説家の言葉遣いにダメ出しするなんて、畏れ多いことをしてますね、私はw

  • その2

それとも、卒業間際に噂になった、例の花寺学院高校の科学講師か。

黄薔薇まっしぐら」で「科学の講師」となっていた時は「化学の講師」の誤植かと思いました。高校に「科学」なんて科目はないので。が、今回も「科学」となっているってことは、もしかして今野先生の原稿自体が「科学」になっている?いや、前回も今回も誤植って可能性もなきにしもあらずですが。

*1:字義的な反義語は「進化」、生物学用語としての対義語は「発達」だが、両者ともこの文脈では不自然