異薔薇戦争感想その4

最後に戦闘パート(戦闘訓練・合成含む)の感想。

  • 難易度

ちょっと敵が弱くて物足りなかったですね。戦闘訓練でのLV上げや合成による武器・パーツの強化をしなくても、普通にやっていればクリア出来てしまいます。まあ、この手のゲームは戦闘をあまり難しくすべきではないのでしょうけれど。
索敵範囲に入らない限り、敵の方からは動いて来ませんから、基本的にこちらが優位なんですよね。マスも六角ヘクスではなくて四角で、戦術性も低いし。6機のシムーンで包囲して集中攻撃とかやってみたかったですw
1週クリアする毎に敵のLVが上がり、貰える経験値とお金が増えて行くのですが、こっちのLVも上がっているので特に苦戦はしませんでした。このLVアップは6週目までで、それ以後は敵の強さは変わりません。攻略可能キャラの人数を考えると、11週目までは強くなって行くようにすれば良かったのに…

シムーンと言えばリ・マージョンなのですが、突き詰めて行くと、実は通常兵器の方が強いです。なので遠くから撃ったり、近付いてクローで刺したりと地味な攻撃ばかりになってしまいますw リ・マージョンをもっと有用な攻撃手段にして欲しかったところです。
その中で唯一使い所の多いリ・マージョンが翠玉のリ・マージョンなのですが、このゲームでは只の攻撃用リ・マージョンになってしまっています。原作ファンとしてはあまり使いたくないリ・マージョンです…。この他にも原作から変わってしまったリ・マージョンは気付いただけで5つあります*1が、他のものは良くても翠玉のリ・マージョンについては許容できません。
ちなみにサイルサンドラリ・マージョン時、場合によってはアーエルの絵が表示されてしまうバグがあります。そのため、アーエル機とサイルサンドラ機でリ・マージョンを描くと、アーエルが2人になったりしますw

  • カットイン

各キャラが攻撃する場合や攻撃を受けた場合にカットインが表示されるのですが、その際の台詞はランダムなため、不自然に感じられることが多々あります。例えばアーシュラの場合、1しかHPが減っていないのに、

「……そろそろ限界のようね」

と言ったり、敵を倒したのに、

「逃がさないわ!
くっ…浅かったか」

と言ったりして、士気を下げてくれますw サイルサンドラに至っては、敵として戦う場合と味方として戦う場合とで台詞が変わっていないので不自然さが倍増です。
まあ、どの台詞が来るか分からない分、敵の最後の1機を倒す時に、

「終わりよ… さよなら」

と言ってくれると、とても気持ちが良いのですがw

  • 戦闘訓練

LV 1からLV 99まであるのですが、後半になって来ると、本編の戦闘パートに比べて、敵が強過ぎです。それも真っ当に強いわけではないんですよね。
こちらの攻撃のダメージはどんなに頑張っても4桁止まりなのに対して、敵は5桁のHP(表示上は????)を持つものがわらわらと出て来ます。例えばLV 60の礁国の空中母艦改のHPは30000で、翠玉のリ・マージョンを3回当てても倒すことはできません。
これに対して、敵の攻撃のダメージは同じく4桁止まりなものの、こちらのHPは最大でも7500〜8200*2なので、即死の虞があります。後半の敵は機動性が高く、索敵範囲も広いため、先手を取られがちです。その上、敵は「異次元粒子砲」と言う非常に強力な武器を装備しているので、こちらが何もしない内に墜とされてしまうと言う事態が良く発生します。
このように不公平感があるものの、まあ、普通にやっていればLV 99までクリア出来るんですけれどね。

  • 合成

戦闘訓練と並ぶやり込み要素がこの合成です。が、あまり面白いものではないですね。
このゲームには、武器が全27種、パーツが全47種、素材が全123種あり、これらのアイテムはNo.とランク(1〜10)を持っています。この中から任意の2つを合成することによって新たな武器・パーツ・素材を作ることが出来ます。合成元の少なくともどちらか一方が非売品ならば合成したアイテムも非売品になり、合成元がどちらも売品ならば合成したアイテムも売品になります。売品になった場合の価格は、合成元のアイテムの合計価格+合成費用(6週目以降はタダ)です。よって、考えなしにアイテムを合成し続けると、合成したアイテムは莫大な価格になってしまいます。
では、合成の結果はどのような要素に左右されるかと言えば、合成元のアイテムのランクとNo.の合計です。一例を示すと、ランクの合計が2〜3、No.の合計が20の場合は「造花」になります。「接着剤」(ランク1 素材No.9)と「ぼうし」(ランク1 素材No.11)の組み合わせ、「加速器 丙」(ランク2 パーツNo.7)と「鏡」ランク1 素材No.13)の組み合わせ、このどちらも「造花」になるのです。これによって分かるように、合成は合成元のアイテムが何であるかは考慮されず、純粋に数字によって決定されます。ですから、新しいアイテムを作って行く作業は事前に予想が立たず、ひたすら組み合わせを探して行く、単調でつまらないものになってしまいます。
せめて合成したアイテムに全て独自の使い道があれば良いのですが、何らかの使い道があるのは、武器、パーツ、No.111〜123の素材(アルバム用写真)だけです。残りのアイテム、つまりNo.1〜110の素材は単体では何の役にも立たず、合成用のアイテムとしての使い道しかありません。このようなアイテムをなくして、もっと合成を簡単な仕組みにすれば良かったのに…

*1:例えば銀のリ・マージョン。ゲーム中では5機以上でないと描くことができません。よって、アニメ第5話の再現は不可能です。

*2:コメーテース+「活性剤 最強」で7500、トゥルドゥス+「活性剤 最強」で8200