20歳?

高橋理恵子さんが誕生日を迎えた今日、理恵子さん出演のグリング第15回公演「Get Back!」を見に行ってきました。時期的に、こんなことをやっている場合ではない気がするのですけれどw


会場は下北沢のザ・スズナリでしたが、下北沢に行くのも随分久しぶりですね。2年前まではあの近辺に住んでいたので、週に何度も行っていたものです。
客席は随分前後が詰まっていて、開演ぎりぎりにいった私は、既に座っている人達に迷惑を掛けながら何とか着席。会場やや後方、舞台に対してほぼ真ん中だったので、なかなか見やすい席でした。
19時35分頃に作・演出の青木豪さんから注意のアナウンスがあり、その後、開演。21時25分過ぎまで休憩なし、正味1時間50分弱の舞台でした。


キャストは以下の通り(敬称略)。

名前
猫川りん 片桐はいり
西村晴子 萩原利映
宇野好弘 中野英樹
藤森卓 杉山文雄
藤森杏子 高橋理恵子
井村喜久夫 村木仁
南雅臣 黒川薫
片岡紅葉 遠藤留奈

今回の題名は「Get Back!」だったものの、描かれていたのは「戻ることの出来ない別れ」でした。人生経験がまだまだ少ない私ですけれども、我が身を振り返って見ると、なかなかに心に痛いテーマです。『「誠実な」別れ』なんてものは、そうそう出来るものじゃないよなあ…
場面切替にはスクリーンに映像が映され、その中では特に蝋燭が印象に残っていますが、あれらの蝋燭は、燃え尽きたらもう元には戻らない、get backすることは出来ない、そんなことを象徴していたんじゃないかと、劇場を出た後に頭に浮かんで来たりしました。
前回の「ヒトガタ」の台詞回しは少々品がないような気がして引っ掛かりましたが、今回は特にそう言うこともなく、軽妙な会話の流れには幾度となく笑わせて貰いました。今まで見た舞台の中で、体感的な時間の流れが最も速かったように思います。
ただ蜂泥棒(宇宙人)は結局何だったんだろう、との疑問は残ってしまいました。私が何か見落としているのだろうか…?
そして理恵子さんは相変わらず綺麗でした。藤村夫妻はどっちかと言うと物語アウトサイダーのような感じだったので、感情を激発させるような場面はなく、その点が少し残念と言えば残念です。怒りのあまりわめき散らす理恵子さんも見てみたい。