愛が導くのは戦争か平和か

synchronicity

synchronicity

表題曲が梶浦由記さん作詞作曲と言うことで、購入。だけどやっぱり提供曲だと物足りなさを感じてしまいます。決して曲が悪いと言うわけではなく、好みの問題ですけれど。私はサントラやFJYの方が、より強く梶浦色が出ているように感じられて、好きなんですよね。
ってことで、むしろカップリングの「アムリタ−弾き語り−」の方が気に入りました。かすかにペダルを踏む音なんかも聞こえて来て、ピアノを弾いている牧野由依さんの姿が浮かんで来るかのよう。


1/2(はんぶん)

1/2(はんぶん)

裏ジャケット中嶋敦子さん描き下ろしイラストは、真ん中に美幸で、向かって左に夏実、右に中嶋と言う構図になっています。まるで中嶋が夏実と同等の重要人物であるかのようですが、「1/2」は美幸と夏実の関係を歌ったもので、逆立ちしたって美幸と中嶋の歌であるとは解釈出来ませんw 何で中嶋を載せてしまったのでしょうかね。
カップリングの「砂の上のドルフィン」は、タイトルを見ただけでピンと来ましたけれど、やっぱり解釈の難しい、でもどことなく喪失感がある、そんな曲でした。今までの石川智晶さんの曲の中でも、かなり好きな方かもしれません。


Grand Finale

Grand Finale

今までの発表曲をオーケストラ・アレンジしたアルバムと言うことで、「Grand Finale」と言う名前に相応しく、伴奏にはかなりの厚みがあります。かつ、宝野アリカさんの良く通る声がオーケストラに負けることなく、良く調和しています。
収録曲はどれも、アリプロの曲の中でわりとメジャーなものです。「人生美味礼讃」は、間奏のアレンジがなかなか面白いですね。「愛と誠」の前奏は、最初静かで、あれっと思っていたら急にガーンと来て驚いてしまいましたw その次に収録されているのは「戦争と平和」ですが、この2曲を並べているのはなかなか興味深いです。一方では「愛と誠たずさえ」「敵」を「迎え討」ち、もう一方では平和を求めて「愛を」「掲げ」る、と。