理恵子さんがよってたかって指先で責められる

円・こどもステージNo.27赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス」を観て来ました。
本当は初日の19日に観る予定でチケットも取ってあったのですが、その後、同時間帯キャララでないある出張録音が行われると知ったため、そちらを優先してしまいました。
4500円のチケットを只の紙切れにしてしまったのは痛かった…。


気を取り直して本日15時の回のチケットを取って、両国のシアターΧへ。
開演予定時間5分前に着いたので、客席は既に殆ど埋まっていましたが、見渡すと客層が幅広かったですね。こどもステージですから、前方の桟敷席を中心に年齢1桁代の子供達がいるのは当たり前として、その一方で80歳にはなろうかと言うお爺さんもいたりもするわけで。


15時5分頃、クリスマスらしく、鐘が開始を知らせて、まずは挨拶と上演中の注意がありました。
その後すぐに開演し、休憩なしで16時20分過ぎまで、1時間15分の舞台でした。

出演者等(敬称略)は、


別役実
演出
小森美巳
キャスト
魔法使い(ハンナ・マンナ):高林由紀子
森番(キンテ・カント)石住昭彦
老狼(ドンテ・モント):吉見一豊
長狼(ボンテ・グント):岩崎正寛
短狼(バンテ・グント):馬渡亜樹
縦縞兎(サンナ・モンナ):乙倉遥
水玉兎(アンナ・コンナ):山根舞
横縞兎(レンナ・クンナ):吉田久美
赤ずきんちゃん高橋理恵子
案内人(ペンテ・ポント):石原由宇
覚え男(アンテ・レント):瑞木健太郎
忘れ女(リンナ・ルンナ):薬丸夏子
森の歌:小森創介、寺尾たかひろ

です。


上演時間が比較的短い、歌が多い(音楽劇)、振り付けが大げさでコミカルなど、その辺りはさすがこどもステージと言ったところでしょうか。
とは言え、深く考えようとすれば結構難しい内容です。お祖母さんに会うため、ダメな案内人に迷わせられなければ行けない「どこでもない場所」を目指す赤ずきん。覚え男と忘れ女の夢から生まれた彼女は、起きている間は両親の記憶がなく、両親には夢の中でしか会えない。でも1年の間に1日だけある、目が覚めても夢のような日には起きたままで両親に会える。それはクリスマス。そんな話でした。あらすじを読んで、てっきり森のみんなが赤ずきんを何とか笑わせようとするドタバタ劇かと思いきや、ちょっと違いましたね。まあ、別役作品ですからそんな話のわけはないか。
そうそう、別役さんと言えば、歌の歌詞などに見られたナンセンスな言葉遊びはいかにもと言った趣でした。そもそも登場人物の名前からして、男役は「×ンテ・×ント」、女役は「×ンナ・×ンナ」で統一されていますしね。
カーテンコールで、スカートの裾を持ち膝を曲げて挨拶した理恵子さんを見て、ときめいてしまったのはここだけの話w