2009年4月8日アニメ感想その2

地獄少女 三鼎 / 第二十四話「蜉蝣」

ゆずきの正体が明かされ、最終話へと向けて加速し始めた回。こう言うどんでん返しは、幻と一言で済ませてしまうのではなくて、後から見返してみると「ああ、なるほどね」と思えるようなものの方が好みなのですけども。例えばアザーズとか(ここでシックス・センスを挙げないのは見たことがないから)。
地獄通信の存在自体が希望であるとつぐみは言っていましたが、本当にそうなんでしょうかね。自分がいつか憎いあいつを流してやろうと思っている時、他の誰かが自分を流そうとしているかもしれないわけで、そんなbellum omnium contra omnes的な状態が希望であるとはとても思えません。とは言え、怨みで視野が狭窄になった人には、それが希望に見えてしまうのもまた事実でしょうか。
諦めが大事だと説くつぐみに対して、ゆずきが懸命に声を張り上げて反論する姿には、思わずグッと来ました。その後ゆずきは真実を知ってしまいましたが、落ちるところまで落ちたりせず、是非踏み止まって頑張って貰いたいところ。