姉弟共演

Theatre劇団子 25th actもう一つのシアター!」を観て来ました。


前売り券発売時には金欠でチケットが買えず、金曜マチネの当日券狙いをするも失敗。開演1時間前の販売開始時に紀伊國屋ホールに到着でも間に合うだろうと、ちょっと舐めていました。
そんなわけで、今日はソワレ開演3時間前の16時5分過ぎから並んでみました。それでも既に20人程先客がいて、16時30分過ぎに配り始められた整理券は私のところまで回って来ず、キャンセル待ち10番目となってしまいました。
10番目で中に入ることが出来るのだろうかと不安になりつつ、18時45分からホール手前の階段に整列。18時55分過ぎ、無事チケット確保。左端でしたけれどもB列でした。
物販コーナーで有川先生のサイン入り「シアター!2」をゲットして、開演待ち。


19時5分過ぎ、開演。カーテンコールまで含め、全て終わったのは21時25分過ぎでした。
今回のキャスト等(敬称略)は以下の通り。

原作/脚本/監修
有川浩
脚本設定/演出
石山英憲
出演
阿部丈二演劇集団キャラメルボックス
阿部英貴沢城みゆき佐藤貴也斉藤範子島村比呂樹土橋建太田澤佳代子大原研二白石悠佳大高雄一郎
涌井友子城田和彦竹中さやか遠山晶司
沢城千春 藤田直也
大和田伸也

今回は原作の有川先生による脚本と言うことで、いつもとはかなり雰囲気が違いましたね。同じコメディでも石山主宰とは笑わせ方が違いますし、各役者が演じる役もそれぞれピッタリでありながら、普段とは違う引き出しが開いているような感じでした。例えば、田澤さんはいつもよりも役の年齢が高いなあと思ったり。
客演が入っていることも目新しさや新鮮さを感じさせた大きな要因でした。特に若い劇団子の面々に大和田さんが加わっていたことは大きかったのではないかと。勿論今まででも役の上では年寄りだって登場していますが、実年齢が高いベテラン役者が舞台上にいるとやはり空気が締まりますね。
劇団子自身をモデルにしたこの作品、内情を覗き見ているかのようで、面白かったです。私が劇団子の舞台を観るようになったのは、沢城さんの入団がきっかけですから、特にシアターフラッグ内での千歳の難しい立場とか、ファンによる千歳への接し方とか、あくまでこれはフィクションであると分かっていつつも、沢城みゆきファンとしてはギョッとさせられることが度々ありました。私にだって当初は、千歳に憧れを抱くあの娘のような部分が全くなかったとは言えませんし。まあ今では、沢城さんの出演の有無に関係なく、観に行くようになっていますけれども。
そんな中、1番刺さったのは、憧れの千歳に「会いたい」のではなく、千歳を「見たい」と言うのは、動物園みたいだと評した司の言葉ですね。確かに誰々さんを「見たい」と言う表現は、私も結構使ってしまっていますが、でも司には反論したい。少なくとも、私が「会いたい」と言わないのは、相手を1人の人間として見ていないからではなく、相手が手の届かない向こう側の世界にいることを自覚しているからです。むしろ私に言わせれば、プライヴェートな付き合いが出来るわけでもないのに「会いたい」と言うことの方こそ、距離を詰め過ぎで気持ち悪いです。