そらのあがりもの

そしてそしてそして、日曜夜は「劇場版そらのおとしもの 時計じかけの哀女神(エンジェロイド)」公開記念『歌だ!映画だ!!飛翔たけ(はばたけ)、ヤング・フェスティバル』に行って来ました。


会場はディファ有明。17時に開場と言うことになっていましたが15分遅れて、しかもちょうど雨足が強い時間帯だったので、外で入場待ちしている私達はなかなか悲惨な状態でした。
何はともあれ入場。私は整理番号A102番で、前から5列目辺りの中央と言う、大規模会場としてはかなり良い位置を確保することが出来ました。
開演までの間、会場内ではスクリーンに宣伝映像が映されたり、EDの原曲が流されたりしていました。


18時、前説があって、18時15分、遂に開演。終演は20時55分と、2時間40分に及ぶライヴとなりました。
セットリストは以下の通り。

曲順 曲名 歌い手
1 Ring My Bell 保志総一朗
オープニングトーク
2 ミラクル・ガイ 福原香織
3 COSMOS blue drops(早見沙織&吉田仁美)
4 かけめぐる青春 美名&高垣彩陽
5 ソルジャー・イン・ザ・スペース 保志&鈴木達央
6 時代遅れの恋人たち 早見&野水伊織&福原
7 鬼遊戯狂詩曲 鈴木&高垣
8 望郷の旅 保志&藤田咲
9 ハートの確率(Main Vocal Hitomi) blue drops
誕生日お祝い
10 ff(フォルティシモ) 美名
11 夏のお嬢さん 野水
12 踊り子 早見&高垣
チャリティーのお願い
13 前略、道の上より そらの少女TAI♪(福原&野水&美名&大亀あすか
14 不思議Tokyoシンデレラ そらの少女TAI♪
15 目を閉じておいでよ そらの大人TAI♪(鈴木&高垣&藤田)
バンドメンバー紹介
16 notモテ男冬景色 保志
17 帰るから(Guitar Version) blue drops
アンコールトーク
en1 SECOND(Main Vocal Hitomi) blue drops
エンディングトーク
en2 帰らざる日のために 全員
en3 Ring My Bell(Main Vocal Hitomi) blue drops

各曲毎に簡単なコメントと感想を。

  • 1. Ring My Bell

blue dropsのお二人が歌い始めてすぐ、保志さんが登場して「俺のベル」へと切り替わりました。1曲目は「ハートの確率」か「俺のベル」のどちらかだろうとは予想が付いていたのですが、まさかのフェイントにはしてやられました。
保志さんの後ろでは、野水さんと美名さんがバックダンサーとして踊っていました。

歌唱出演者全員が登場して、まずは一言ずつ挨拶。福原さんは手で角度を作りながら、「90度、180度、360度」とちゃんと角度が理解出来ていることをアピールして、青春ヒットパラダイスでの365度発言を打ち消そうとしていました。
司会役の達央さんが劇場化に当たっての感想を早見さんに聞くと、早見さんは「1期・2期があっての劇場版。キャスト内では前から劇場版になったら良いねと話していた」と答えました。次に達央さんが「2期から登場した…」と福原さんに話を振ろうとすると、その条件に該当するのは自分しかいないにも関わらず、福原さんは周りをキョロキョロと見回していて、口を開いて出た答えもグダグダでした。

  • 2. ミラクル・ガイ

福原さんは、地声は可愛い系の声をしていらっしゃいますが、やはりこの曲や「フール・イン・ザ・ラビリンス」と言った格好良い曲が似合いますね。ソロ曲トップバッターとして場をしっかりと盛り上げていました。ただ、高音部があまり出ていなかったのが、惜しいところ。

  • 3. COSMOS

早見さんとおしゃべりお化けさんの綺麗に融け合うハモりを堪能。

サビの振り付けはボックスステップなのですが、彩陽さんの腰のひねり具合が実に艶かしかったです。

  • 5. ソルジャー・イン・ザ・スペース

保志さんも達央さんもサングラスを着用して、渋くキメていました。お二人がサングラスを客席に投げると、上がる歓声。

  • 6. 時代遅れの恋人たち

この曲だけはマイクスタンドを使用。エンジェロイド三人娘が可愛い振り付けを披露してくれました。

  • 7. 鬼遊戯狂詩曲

まさか智樹以外のキャラソンが聴けるとは。ED曲でないと知名度が劣るのか、演奏が始まった時の客側の反応がいまいち薄かったような気はしますが、私としては守形先輩と会長の大人なデュエットが聴けて大満足です。

  • 8. 望郷の旅

藤田さんの和ゴスな衣装が可愛かったです。間奏の「きゃる〜ん♪」はやはり客受けはとても良いですね。

  • 9. ハートの確率(Main Vocal Hitomi)

「Ring My Bell」もそうですけれども、客が歌えるパートがある曲と言うのは、出演者と自分の一体感、そして自分と自分以外の客の一体感が味わえて良いものだなあと。

  • 誕生日お祝い

当日誕生日の早見さんと翌日誕生日の保志さんのお祝いが行われました。保志さんは面白サングラスを掛けて登場し、それを早見さんに手渡し。早見さんはそのサングラスを掛けたまま、外すタイミングを失って、その後しばらく掛けたままの状態でした。
お二人へのケーキはそれぞれイカロスと智樹が描かれたそらおと仕様のもの。ハッピーバースデーならぬパッピーパースデーを出演者・客一同で歌って、お二人がロウソクの火を吹き消しました。
そしてさらに、早見さんへは出演者からのメッセージカードが、保志さんへは出演者からのメッセージパンツ(女性用)がプレゼントされました。
誕生日を迎えての感想を聞かれて、保志さんはケーキのロウソクを故意に読み間違えて、「34歳になりました」とボケをかましました。これに対して、同じようにボケて、「2ちゃいになりまちた」と返す早見さん。そんな早見さんは、イベント当日が誕生日、しかも20歳と言う大きな節目で、感慨深そうでした。

  • 10. ff(フォルティシモ

美名さんの真っ赤な衣装が鮮烈で強く印象に残りました。サビは会場全体で大合唱。

  • 11. 夏のお嬢さん

野水さんはキャピキャピしている曲を実に可愛く歌いますね。「な〜んだよ〜」の歌い方がもう堪りません。

  • 12. 踊り子

声優界屈指の歌唱力を誇る早見さんと彩陽さんのデュエット。これを生で聴けただけでも、このライヴに来た回があるってものです。

  • チャリティーのお願い

達央さん、早見さん、彩陽さんから、東日本大震災のチャリティーについてのお願いがありました。

  • 13. 前略、道の上より

チャリティーのお願いをしている後ろで大太鼓が舞台上に運ばれて来たと思ったら、そらTAIのこの歌が初披露されました。「ソイヤ!」と言っている時の野水さんの格好良いことと言ったら。さっき「夏のお嬢さん」を歌っていた人と同じとは思えない。

  • 14. 不思議Tokyoシンデレラ

こちらは4回目の披露となりましたが、生バンドでは初めて。やっぱりライヴは生バンドだよね、と改めて感じさせられました。

  • 15. 目を閉じておいでよ

「鬼遊戯狂詩曲」以上の、今回最大のサプライズだったのがこの曲。そらの少女TAI♪に対抗して結成されたそらの大人TAI♪が歌い上げました。他の曲では達央さんは、守形先輩のキャラに合わせて朴訥な歌い方をしているのですが、この「目を閉じておいでよ」ではシャウトするなど、守形先輩と言うよりは、達央さん本人として歌っていたように思います。

  • バンドメンバー紹介

達央さんによるバンドメンバー紹介がありました。そらおとライヴには欠かせない存在です。

  • 16. notモテ男冬景色

正直なところ、この曲は生でやっても「チクチク・B・チック」程には盛り上がらないんじゃないかと見くびっていましたが、保志さんのパフォーマンスがものすごかったです。冴えない長髪カツラに黒縁メガネを身に付けた保志さんは、まるで何かにとりつかれたかのような動きで、モテない男の憤りを表現していました。「角が短いアイツさ」の辺りでは、股間を押さえてもいました。

  • 17. 帰るから(Guitar Version)

イカロスの心情を歌っていますから、やはりここぞと言う場面では早見さんのメインヴォーカルで聴きたいですね。アンコール前の〆にふさわしい、しっとりとした曲です。

  • 18. アンコールトーク

歌唱出演者全員に加えて、トークゲストの日笠陽子さん、斎藤久監督、蜂屋誠一プロデューサーも登場して、劇場版についてのトークが行われました。ちなみに黄樹弐悠プロデューサーはリハーサル時点ではいたものの、劇場版制作のため帰ってしまったそうです。さらには斎藤監督も出番が終わり次第、帰って作業に戻った模様。
皆さんの話をまとめると、劇場版は日和を加えて今までの出来事を再構成したパートと完全新作パートの2つからなる、エンジェル・ビジョン方式を採用しているそうです。アストレアは日和との絡みで新しいシーンが多いとのこと。ダイダロスについても新しいシーンが多いとの情報も。
アフレコは10時から24時まで掛けて、1日で終わらせたそうです。劇場版から本格的に登場する日和ですが、演じる日笠さんはすっかり現場に馴染んでいたそうで、福原さんのお菓子を奪って食べて、福原さんをキレさせていたのだとか。
そう言えば、日笠さんをこんなに近くで見たのは初めてでしたが、脚がスゴい綺麗でした。

  • en1. SECOND(Main Vocal Hitomi)

劇場版の主題歌、本邦初披露。「ハートの確率」同様、Cパートが良いですね。これは早くCDが欲しいなあ。
お二人が歌っている後ろのスクリーンには、劇場版の最新映像が流されていました。

  • エンディングトーク

最後に出演者各自からそれぞれ挨拶が。「今日の雨はそらのおとしもの」「そらのあがりもの(そらおとはこれからも上がって行って欲しいとの意味)」など、高揚していたのか、早見さんの発言が絶好調でした。

  • en2. 帰らざる日のために

歌い手が5人以上いる唯一の曲。これが来ると、大団円でライヴもいよいよ終わりって感じがしますね。

  • en3. Ring My Bell(Main Vocal Hitomi)

と思ったら、やっぱり最後の最後にはこの曲。勿論blue drops以外の出演者もステージ上に残っていて、思い思いの動きをしていました。


フォルテ前夜祭から8ヶ月、遂に本祭・そらおとヤンフェスが終わってしまいました。これだけ色々な曲が聴けて、演奏は生バンドだし、しかも衣装替えが非常に多くて視覚的にも楽しめる、とても良いイベントでした。今まで行ったアニメ作品のイベントの中でも最高。
この6月に劇場版が公開されると、アニメそらおとも一区切り付いてしまいます。ひょっとすると、ひょっとしなくても、今回が最後の出演者勢揃いのイベントになってしまうかもしれませんね…。
とネガティヴになり掛けましたが、今は劇場版の公開が待ち遠しいです。終演後の物販で手に入れた前売り券で観に行きたいと思います。