アラビア語の世界 番外編

本当は今日辺りで一区切りつける予定だったのですが、舞-乙HiMEを見ていたら「アスワド」と言う言葉が!!これは反応せざるを得ない。
その言葉が出てきた時に、「黒き谷よりの使い」とか「シュヴァルツ(Schwarz:ドイツ語で黒)」とか言っていたので、十中八九「アスワド」とはアラビア語で黒を意味する形容詞、اسودですね。
ちなみにaswadとは男性形で、女性形はsaudāu'、男女共通の複数形はsūdです。ちなみにアフリカの国名スーダーン(スーダン)は元々アラビア語で「黒い人」を意味します。
アラビア語の色の形容詞には、aswadと同じ型のものが多いです。abjaḍ(白)、aḥmar(赤)、azraq(青)、aṣfar(黄)、aḫḍar(緑)など。
実はこの型は形容詞の比較級と同じなんですよね。akbar(より大きい)とか。
と言うことで「より黒い」なんて言いたい場合は、定石通りにはいかず、ašaddu sawādan(黒さがより激しい)と言わねばなりません。