呼び捨て

リリアンでは同級生の間では下の名前に「さん」付けがデフォですから、呼び捨てにすると言うのは一般社会にも増して、特別な意味を持ちます。
同学年で互いに呼び捨てする間柄と言えば、蓉子さまと聖さま江利子さま、もしくは祥子さまと令さまですね。どちらも呼び捨てがしっくりとくる、深い親友関係にありますね。
一方向の呼び捨ては、乃梨子瞳子に対してしています。出逢ってしばらくは勿論「瞳子さん」でしたが、マリア祭の宗教裁判の時に「瞳子ー!あんた、その前に謝れよッ!!」と叫んでからは呼び捨てに変わりました。これは呼び捨てに変わる瞬間を描いた、唯一のシーンではないかと思います(この台詞の7行前までは「瞳子さん」でした)。
で目下注目されている(?)のは、現二年生がいつの日か呼び捨てし合う日は来るのかどうかと言うことです。薔薇さまになったら呼び捨てするようになって欲しいと言う意見をよく目にしますが、今更呼び捨てになるのはどうも違和感が。個人的には修学旅行が呼び方変更の最後のチャンスだったと思います。かと言って、薔薇さまが互いに「さん」付けのままもオカシイですから、ここは先代に倣って称号で呼び合って欲しいところです。まあ、そもそも現二年生が薔薇さまになった姿が描かれるかどうか自体が分からないのですが。
そう言えば、「パラソルをさして」で由乃さんが祐巳に「祐巳……!」と言いましたが、私にはあれ、呼び捨てしたようには思えないんですよね。こう言う事態の時に呼び捨てって咄嗟に出るものなのでしょうか?単に感極まって「さん」が言えなかっただけのような気がします。根拠は?と言われるとアレですが、「祐巳」の後に続く「……」が詰まって言葉が出ない様子を表していると見えなくもありません。
と言うか、そもそも「さん」付けから呼び捨てに変わるタイミングっていつなんでしょう?漫画やアニメには「○○(呼び捨て)って呼んで」とか「○○でイイよ」なんてシーンが良くありますが、実際には?
実体験に当てはめてみようと思いましたが、私ってこちらから呼び捨てする人が殆どいないんですよね〜。私の場合、仲が良くなるほと名前(名字とかあだ名とかも含む)を呼ばなくなるクセがありますので。だから親友について第三者と話をする時、何と呼べば良いのか迷ったりします、ってどうでも良い話になってしまったので、今回はこの辺でごきげんよう