旧白vs新白
「旧白」と「新白」。ネット界隈では割合良く見かける用語です。知らない方は少ないと思いますが、一応説明しておきますと、旧白は聖さまと志摩子さんの姉妹、新白は志摩子さんと乃梨子の姉妹をそれぞれ指す言葉です。
一口に白薔薇派と言っても、その内には旧白と新白の対立が内包されています。これは他の色の薔薇には見られない現象です。「旧紅」とか「新黄」と言った表現はあまりないですよね。
新旧の対立が白薔薇において顕著な理由として、新白姉妹の成立が遅かったことが考えられます。「無印」から「いとしき歳月(後編)」まで、計8巻に渡って旧白姉妹の関係が単独で描かれてきました。いくら新白姉妹がマリみての原点とは言え、「無印」から「いとしき歳月(後編)」の過程で植え付けられた「聖さま=姉、志摩子さん=妹」と言うイメージがまだ強固に残っています。
しかし、旧白と新白が並び立っている理由、言い換えれば新白の登場にも拘わらず旧白が勢力を保ち続けている理由は、まず何よりも聖さまの存在にあると、私は思います。高等部卒業後もたびたび登場する聖さまの人気は依然として高く、(乃梨子好きの私としては認めたくないのですが)乃梨子の人気を遙かに上回っていることは否定し難い事実です。
面白いことに、旧白派の人間も新白派の人間も、相手の方が優勢なのではないかと思っている節があります。旧白派は新刊での新白の活躍に怯え、新白派は旧白の根強い人気に嫉妬する。これが基本的な対立構造です(と断言して良いのだろうか?)。
ちなみに私はと言うと、
新白−旧白=志摩子さん×乃梨子−聖さま×志摩子さん
=志摩子さん(乃梨子−聖さま)
ここで、志摩子さん>0
又、乃梨子>聖さま より、乃梨子−聖さま>0
よって、新白−旧白=志摩子さん(乃梨子−聖さま)>0
∴新白>旧白
というわけで、どちらかと言うと新白派に属します。
おまけ:白薔薇主義の対立構造
カップリングの観点から白薔薇派(=白薔薇主義)内の派閥を独断と偏見に基づいてまとめてみました。「×」は受けとか攻めとか、そう言う意味じゃありませんよ。単にどちらを中心に見ているかぐらいの意味だと理解して下さい。
白薔薇主義
├聖さま派
| ├聖さま単独(聖さまは作者に愛されてるよ派)←今後も出番がありそう
| ├聖さま×志摩子さん(やっぱり旧白だよ派)←懐古主義
| ├聖さま×乃梨子(妹の妹にはセクハラし放題だよ派)←君は不感症か
| ├聖さま×栞さん(栞さんは天使だよ派)←悲恋好き
| ├聖さま×静さま(ロサ・カニーナは魅力的だよ派)←志×静に喰われているような
| ├聖さま×加東さん(一緒に海外旅行に行く仲だよ派)←↓と激しく対立
| ├聖さま×蓉子さま(最終的には蓉子さまが本妻だよ派)←蓉子さまは報われない
| ├聖さま×江利子さま(なんだかんだ言って付き合いは長いよ派)←米人と凸ちん
| └聖さま×祐巳(祐巳ちゃんはぬいぐるみだよ派)←セクハラ万歳
|
├志摩子さん派
| ├志摩子さん単独(志摩子さんは美少女だよ派)←崇拝に近い
| ├志摩子さん×聖さま(主導権は志摩子さんにあるよ派)←志摩子さんはしたたか
| ├志摩子さん×乃梨子(時代は新白だよ派)←現状肯定派
| ├志摩子さん×静さま(文通は愛の架け橋だよ派)←幻の姉妹
| ├志摩子さん×祐巳(祐巳さんは一番の親友だよ派)←あ・り・が・と・う。
| ├志摩子さん×由乃さん(いつか体育祭の仕返しをしようと思ってるよ派)←黒志摩子
| └志摩子さん×瞳子(二人は乃梨子を取り合ってるよ派)←妄想によるところが大きい
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└乃梨子派
├乃梨子単独(乃梨子こそマリみての主人公だよ派)←原理主義あるいは急進主義
├乃梨子×聖さま(セクハラにはリアクションしないよ派)←志摩子さんに手を出すな
├乃梨子×志摩子さん(レフ板は志摩子さんの方だよ派)←独自説
├乃梨子×祐巳(最近祐巳さまに反発してるよ派)←今後の展開に期待
├乃梨子×由乃さん(ツイスターゲームは引き分けだよ派)←「未来の白地図」で浮上
├乃梨子×瞳子(乃梨子は瞳子のナイトだよ派)←頑張れ乃梨子
└乃梨子×可南子(二人で瞳子を応援しようよ派)←この二人の仲ってどうなんだろう
私は「乃梨子こそマリみての主人公だよ派」ですかね。他に「レフ板は志摩子さんの方だよ派」とか「二人は乃梨子を取り合ってるよ派」にも近いです。
って言うか、新成人のくせに成人の日にこんな文章を書いていて良いものか?(笑)