重箱の隅をつつてみよう 第二弾

今月もいつものごとく、発売日をやや過ぎて「月刊言語」を入手しました。相も変わらず、「亀井肇の新語・世相語・流行語」のサブ・カルチャーの部分はツッコミ所満載です(笑)

東京農工大という地味な国立大学の生協職員」(色替えは筆者)って、アンタ、東京農工大学にケンカ売ってんのか?どう考えても「地味な」は余計だと思います…。

  • フォーー

本当は「フォーー」とは言っていないみたいですが、ユーキャン新語・流行語大賞では「フォーー!」で受賞しているので、まあ良しとしましょう。
でも、「レイザーラモンHG」の読みは「れいざーらもんえいちじー」であって「れいざーらもんはーどげい」ではないですから、「レイザーラモンHGハードゲイ)」と言う表記は不正確あるいは誤解を招きかねないものだと思います。

  • ガチで

「本気で」「真剣に」と言う意味で「マジで」に替わって使われている旨の説明がなされていますが、私にはそうは思えません。「ガチで」と「マジで」は、確かに似た場面で使われることが多いですが、単なる代替表現ではないような。たとえば「漫画でガチで電撃が走った台詞または場面」とか「すげぇ発電の仕方考えた ガチで」とかの「ガチで」を「マジで」に置き換えても意味が変わらないかと言えば、そうでもないわけです。
「ガチで」の語源は相撲の「ガチンコ」、つまり真剣勝負ですが、現在でも原義をある程度は保っているのではないでしょうか。「マジで」に比べると、「ガチで」は「不正がない状態」が意識されているように思います。この点について、おそらく、執筆者は私とは正反対の見解に立っています。