Cobalt2月号の表紙っぽいもの

Cobalt (コバルト) 2006年 02月号

Cobalt (コバルト) 2006年 02月号


祐巳「ごきげんよう、お姉さま」
祥子「ごきげんよう、祐巳。よく来てくれたわね」
祐「休日にもお姉さまに会えるなんて嬉しいです」
(こんな雪の日ぐらい、家でのんびりさせて下さい)
祥「あなたがそう思ってくれるなら、私も嬉しいわ」
祐「ところで、お姉さま」
祥「なあに?祐巳」
祐「休日なのに私達が制服を着ているのはなぜですか?」
祥「紅薔薇のつぼみたる者、細かいことを気にしてはいけなくってよ」
祐「はあ、そういうものですか。それで私に見せたいものって何でしょうか?」
祥「これよ、この雪だるまよ」
祐「かわいい雪だるまですね」
(そんなことぐらいでわざわざ呼び出すなんて…)
祥「私が一人で作ったの」
祐「うわ〜、それはすごいですね」
(高校三年生にもなったら作らないよね、普通は)
祥「…」
祐「…」
祥「…祐巳、この雪だるまを見て、気付いたことはあって?」
祐「え〜と、とても大きいですね。6mぐらいあるんじゃないですか」
祥「縮尺については無視してちょうだい。他にはないの?」
祐「…すみません、分かりません」
(いやな予感…)
祥「しょうがないわね。この雪だるまはね、ある人に似せて作ったの」
祐「そうなんですか!」
(やっぱり…。私の特徴はツーテールだけだと思っているのですか?)
祥「それで誰に似せたか分かる?」
祐「何だか親しい人に似ているような気がします。由乃さん、じゃなくて、志摩子さん、でもなくて…」
(はあ、天然キャラはこういうときに疲れるわ。即答するとイメージが崩れちゃうし)
祥「どちらも違っていてよ、祐巳」
祐「それじゃ、え〜と、…瞳子ちゃん?」

(そう言えばあの盾ロール、この前はよくも恥をかかせてくれたわね)
祥「それも違うわね。もっと身近な人よ」
祐「ロザリオを受け取らないなんて、何て生意気な!3学期になったらどうしてくれよう」
(…降参です、お姉さま)
祥「祐巳?」
祐「はい、何ですか?」
祥「あなた、本音の方を口に出していてよ」
祐「これはわざとですよ、お姉さま。天然キャラを演じるのも疲れたので、これからは地を出していこうと思います。」
祐「見てなさい、瞳子ちゃん。次刊でその盾ロールにロザリオを突き刺してあげるわ!」

祥「祐巳…、恐ろしい子」