今日の秘傳千羽鶴折形:比翼/澤潟/荘子/花橘/夢の通い路/寄木/つく羽根/花菱/巣籠/蓬莱

遂に残り後1つとなりました。まあ、その残ったものが49の連鶴の中で最難のものなのですが。

比翼(ひよく)

天にあらば比翼の契り楽しまん霞の蒲団雲どりの夜着

完成した姿を見て、舞-乙HiMEの初期OPを思い出しました。何でか理由が分かった人は、私とのシンクロ率400%。
とそんなどうでも良いことは置いておいて、この鶴の折り方は結構好きです。最後に両端の紙を重ねて輪にすると言う折り方。まあ、その割には上手く折れていませんけど。

澤潟(おもだか)

初恋は嬉しきものと思わるるおも高々と読みあぐる文

上の「比翼」の発展型です。最後の1羽がどうしても上手くいかないんだよなあ。

荘子(そうじ)

かいま見や戯れている蝶二つ堅い荘子も恋を召さるる

ここから「寄木」までは正方形を横に2つ並べた長方形から折り始めます。この「荘子」は上の鶴を折る時にちょっとコツが要りますね。見栄え良く折るのは下の鶴の方が難しいですが。

花橘(はなたちばな)

待ちわびて君を辛しと思うなり腹立花に夜を明かしつつ

これはそれなりの出来ですね。そこそこ左右対称をキープしていますし。

夢の通い路(ゆめのかよいじ)

有明の月洩る閨をこそこそと夢の通ひ路一間越ゆらん

これは丈夫な紙ではないとまず折ることはできません。2羽の鶴の腹部同士を繋いでいる紙がかなり引っ張られるので。

寄木(やどりぎ)

夕立につい宿り木か二世の縁空焚きならぬ匂い留めて

座布団折りした側が表にきているため見た目は良くありませんが、実は折るのは結構簡単です。背中で繋がっていると、折る時に殆ど邪魔にならないので。

つく羽根(つくばね)

つく羽根の娘もついに嫁となり恋ぞ積もりて子持とぞなる

ここからは最後までは寄せて折るシリーズです。一部分だけ紙が何重にもなっていて、バランスを保つのが少々難しかったり。

花菱(はなびし)

花菱や桔梗や桐の紋尽しけはひ道具を送る嫁入荷

見た目としては「つく羽根」の発展型ですが、折るのはこっちの方が楽でした。「つく羽根」の小鶴は腹部で親鶴に繋がっているのに対して、「花菱」の小鶴は羽の先で繋がっているだけなので。

巣籠(すごもり)

襟元へ顔を巣籠恥かしや今日水揚げと祝い初めてき

見た目のインパクトはさほどありませんが、これが意外と難しい。今日の更新分はここまでノーミスでやってきたのですが、「巣籠」は一度失敗しました。やっぱり4カ所が繋がった紙から小鶴を折るのは大変です。

蓬莱(ほうらい)

嶋臺は蓬莱山を写しけり尉と姥との相惚れぞよき

「巣籠」の発展型で展開図も殆ど同じなのですが、完成型からはとてもそうには見えませんね。下の4羽の鶴を折るのが至難の業でした。