百合蔵

今日は↓の感想。

Simoun (Yuri-Hime COMICS)

Simoun (Yuri-Hime COMICS)


コミック百合姫に連載されたもの*1+描き下ろしです。アニメとほぼ同一設定の小説とは違って、結構アニメと違う箇所が。敬語・さん付けで喋る乙女なアーエルにはどうしても違和感を感じますw パラ様もヘタレじゃないし(とは言え、やっぱりネヴィリルにフラれちゃうんですけどw)。
各種メディアで展開しているシムーンですが、私が初めてシムーンに接したのはこの漫画版です。その時は正直なところつまらなく感じたので、アニメが放送され始めた頃は色眼鏡で見ていました。それが今やこうしてブログに「シムーン」カテゴリーを作ることになるとはねw
今回改めて見直してみましたが、やはりアニメ本編ほどの面白さは感じられませんでした。アニメのアーエルは最初ネヴィリルを利用することしか考えていなかったのが次第にネヴィリルのことを好きになっていったのですが、漫画のアーエルはそのようなステップを踏んでいません。「あたしはシムーンで戦いに勝ち続けたい そのために優秀なパルである貴女と組みたいんです」と言いつつ、既に第1話で「あなたが好き」と言ってしまっているわけで、その辺りがちょっと不満ですね。それに設定を生かし切れていない感もありますし。戦争とか泉システムとか一応出てはきますが、ウェイトは「空を飛ぶこと」そのものに置かれています。しかし何故空を飛ぶ必要があるのかはっきりしないんですよね。アニメではシムーンに乗って空にリ・マージョンを描くことに宗教的な意味があるのですが、漫画版ではそのような設定はありません。その上各登場人物の台詞回しが非常に抽象的なので、はっきりとした動機を掴むことはできません。
と文句ばかり書きましたが、アニメを見た上で読むのならばそれなりに楽しむことはできるのではないかと。後、マミーナの出番が多いので、アニメでマミーナが死んで(´・ω・`)となった私などにとっては嬉しい限りです。マミーナとロードレがパルと言う設定ですし。

*1:第1話でアーエルとネヴィリルが飛ぶシーンと第2話の冒頭に加筆修正が入っています。