私、本当ね、劇団ではね、滑舌のいい人で通ってんのよ

ここ最近行ったイベント等の感想第一弾。


3月20日火曜日、演劇集団円の公演「ラプチュア」がありました。日頃アニメの感想で演技がどうとか書いている割には今まで舞台と言うものを見たことが一度もなかったんですよね。今回の公演には私の好きな高橋理恵子さんが出演なさると言うことで、これを機に見に行ってきました。


会場であるステージ円に着いてまず驚いたのは客席の配置。事前に見ていたこの写真からは分からないのですが、客席は舞台の手前ではなくて左右にあるんですよね。入場していきなり目の前に舞台があったので内心あたふたとしましたw
早めにチケットを買っていた甲斐あって、私の席は写真の右側(こちらが普通の舞台で言うところの正面でした)の前から2列目。小さい会場とは聞いていましたが、舞台が予想以上に近くてワクワクしてきました。
開演間近にざっと客席を見回すと、客層は40・50代以上が中心のようで、20歳(当時)の私は若干浮いている感がなきにしもあらずでした。おそらくあの回の観客の中で私が最年少だったと思います。平日の昼間だったことも影響しているかもしれませんが。


そんなことを考えている内にいよいよ開演。「ラプチュア」が始まりました。
いや〜、良かったですね。身体の動静を伴った生の演技とはこう言うものなんだと思い知りました。って、舞台を1つ見ただけで芝居のことが全て分かったかのように言うのもアレですが。
理恵子さんは演技している凛とした姿が美しかったですし、今までガラ艦BBしか知らなかった唐沢潤さんのイメージが塗り変わったりもしましたが、何より印象に残ったのは井上倫宏さんの迫力ですね。井上さん演じるトムがハリー達に対して声を張り上げるシーンなんかは思わず体がビクーッとなってしまいましたw
ただ劇のテーマをあまり理解できなかったのが残念です。これは脚本が悪いとかそう言う次元の問題ではなくて、私のような若造には理屈としては分かっても実感することは難しいテーマだったんです。私はまだ学生で社会に出ておらず、結婚もしていないし、子供もいない。何十年来の友人だって勿論いません。だから台詞の意味を想像で埋めて咀嚼しようとしても、やはりその理解はどこか空虚なもののような気がしてならないのです。この劇のことをこれからずっと覚えていて、20年後や30年後に思い返して反芻してみたいですね。ひどく気の長い話ですがw


ちなみに理恵子さんは舞台の上では本当に「滑舌のいい人」でしたw