2009年8月6日アニメ感想

タイタニア / 第19話 「ラドモーズ事件」

原作でのラドモーズ事件には、野心家を気取っていたバルアミーが、リディアのために熱血漢になってしまうと言う意味がありました。ところがアニメではこの時点で既に、リディアから影響を受けてバルアミーは性格が温和になっています。だからアニメにおいてこの事件を描く意義は小さく、さらに原作通りの処理では最終回までにもうバルアミーが出て来なくなってしまうと言うことも踏まえると、飛ばしても良いんじゃないかと思っていました。
が、やっぱりアニメでもありましたね。きっかけはリディアを守るためと言うのは同じでも、力に訴えたのは父親を侮辱されたからと言うことになりました。原作ではせいぜい過剰防衛と言ったところでしたが、今回は明らかな先制攻撃でした。アニメのバルは若気の至りが過ぎるw
落としどころはどうするのだろうかと思ったら、原作通りのティロン左遷は回避され、リュテッヒでの謹慎となりました。「天の城」の近くと言うことで、何かにつけて今後も出番がありそうです。

タイタニア / 第20話 「クロノス強襲」

ヒューリッククロノスから死体として搬出すると言うのはアイディアとして良しとしても、変装とか仮死状態になる薬とかには呆れるしかありませんね。あれだけ科学技術が発達した世界ならばそう言うことが可能でもおかしくはないですが、だからと言って突然設定を持ち出すのは単なるご都合主義です。
で、極めつけがタイフーンクロノスにぶつけて穴を開けるですよ。ドクター・リーはいかにも全ては予想の範囲内と言った顔をしていましたが、あれは計算で出来るものじゃないでしょうw タイフーンの角度がちょっとずれていたら、爆発で本当にヒューリックが死んでいたところでしたよ。
医者を利用している辺りは、原作におけるホテル・アルハンブラ&病院脱出と同じなのですけれども、話としての完成度は比べるまでもありませんね。それなのに、今後もヒューリックの「死体」を巡り、まだオリジナル展開が続くようで…。

東京マグニチュード8.0 / 第五話「慟哭の、学び舎」

自分の通っている中学校に辿り着いた未来。今までの道中、崩れ落ちた建造物が数え切れないくらい目に入っていたとしても、いつも過ごしていた場所が変わり果てた様を見るのは、やはりショックが大きいでしょう。私も、OPでいつも通っている場所が描かれているだけに、気持ちは良く分かります。
余震はまだまだ続くようで。揺れにトラウマを抱えてしまった人は、その度大変ですね。その点、未来達3人は恵まれていると言えるかもしれません。
そして古市さん。孫を2人失っても、いや失ったからこそボランティアに励むその姿に、青野武さんの演技も相俟って、視界がぼやけてテレビ画面が良く見えなくなりました。

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 / 第19話「約束」

総集編のようでいて、単純にそうとも割り切れない。そんな作りになっているので、過去の映像の使い回しが多いからと言って、気が抜けません。卑怯なりw
サイスは予めキャルに目を付けていたみたいですね。となると、玲二の家の爆破も、キャルがいない時間に爆発するよう、サイスが裏で手を回していたのでしょうか。
サイスに拾われたキャルは、玲二とエレンに対して相当恨みを抱くことになりそうです。2人で逃避行をしているだけでもその理由は十分ですが、さらにサイスが、それが真実かどうかはさておき、ジュディを撃ったのはアインだとキャルに吹き込みそうですし。