2009年9月18日アニメ感想

うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 / #012 『島の心 人の心』

最終回はOPもEDも特殊仕様。特にOPは曲も、いつもとは違うアコースティック版の「violet」で、誰もいなくなった海や島と相俟って、静かでもの悲しさを感じさせるようになっていました。
ウリンが自分のことを嫌いでも、自分はウリンが好きだと言うマリン。テーマが「愛」のこの作品、これが1つの答えと言うことでしょうね。それともう1つのテーマと言うべき、光の心と闇の心の相克に対しては、ウリンが「やっぱりさよならしたくないよ」と言い、闇でも光でもない普通の心を認めることで解決。
放送開始前はARIA的なちょっと良い話を予想していたので、それとはかなり違った展開を辿ることとなりましたが、振り返ってみれば良く出来た作品だったと思います。但し、テーマとその解答については新規性がなく、物足りなさは残りました。要するに、佳作止まりと言うのが私の評価です。
最後に気になることを1つ。今回は最終回だけあって、海人も空人も殆どは顔見せ程度には登場しました。しかしそんな中、都さんだけは影も形も見えず。闇に囚われたまま元に戻りませんでした、なんてことはない筈ですが、復活した姿が見られなかったことで、どうもすっきりしない気分が残ってしまいました。