2010年11月26日アニメ感想

そらのおとしものf / 第8話 空に響くウタヒメの声

今回は「#29 混沌!!」のラストから始まって、「#30 人形!!」「#31 帰宅!!」までをアニメ化。
いやあ、智樹が格好良かったです。ニンフを手に掛けようとするアストレアと対峙するシーン、原作では智樹の顔は陰になっていて見えなかったんですけれども、力強い目の見える顔もまた良いですね。肥溜めに落ちていた人と同じには思えないくらい、締めるところはちゃんと締めてくれます。
「出オチ」と言われて来たアストレアにも、最大の見せ場が来ました。近接戦闘最強は伊達じゃなかった。自分で鎖を引きちぎって刷り込みを破壊すると言うのも、エンジェロイドとしては驚きの行動です。そんなことが出来るのならば、1期でニンフの鎖を切るために苦労したのは何だったのかって話になりますけれども、それはおそらく性格の違いだと思います。アストレアが自力で鎖を切れたのは、物事を深く考えずに、こうと思ったら一直線のおバカであるが故ではないかと。
原作との大きな違い・その1。復活後のイカロスウラヌスシステムを持ち出して、カオスとの戦いが派手で大規模になっていました。最終的には、ウラヌスシステムカオスと共に海の底へと沈降。ウラヌスシステムがアニメオリジナルの存在ならば、これでイカロスの装備を原作と整合させたことになるのですけれども、ウラヌスシステムは後々原作で出す予定があるらしいので、今後の扱いが気になるところです。と言うか、Pandoraを積んでいるカオスと一緒に沈んだと言うことは、カオスに吸収されてしまうのではなかろうか。
その2。海底の水圧で動けなくなっても、まだ意識はあるカオスの描写がありませんでした。原作では、イカロスから教えられた「愛」を間違った形で理解してしまっていたんですけれども、アニメではどうなんですかね。沈み行く時の「泣いてる」「イカロスおねぇさま」と言った台詞からは、イカロスの気持ちをちゃんと汲み取れたようにも聞えたのですが。
その3。ニンフの羽が生えませんでした。2期が放送されるに当たって、最も映像で見たいシーンがこれだったのになあ…。まあ、OPでは羽が生えた状態でアフロディーテを使っているカットがありますし、先送りされたのだと思って待ちます。
にしても、こんなに早く対カオス戦が終わるとは。当初はこれが2期のクライマックスだと予想したのですが。残りの話数で日和編に入って、劇場版に繋げることになるのでしょうか。となると、すっきりしない終わり方になったりして? あるいは日和編をすっ飛ばして、原作と同時並行でカオス再襲来を描くのも面白そうです。
EDは「踊り子」。1期の「初恋」と同じく、村下孝蔵さんの曲で、歌っているのも早見沙織さんと高垣彩陽さんでした。歌が上手いお二人のデュエットは素敵。