オールナイト後に自転車で帰宅はさすがに堪える

両国から一旦家に帰って晩ご飯を食べた後は、そらのおとしものfオールナイト上映会「NOT モテ男クリスマス」に行って来ました。


会場はお馴染みになったTOHOシネマズ 六本木ヒルズ。スクリーンはスクリーン6です。


入場時には「これはゾンビですか? はい、そらおとです!」コラボクリアファイルが貰えました。

中には寄せ書きクリスマス・メッセージペーパー早見沙織さん、福原香織さん、野水伊織さん、美名さん、大亀あすかさん)が入っています。早見画伯のこけしにしか見えないイカロスが、間違った方向に進化を遂げていました。


24時、「notモテ男冬景色」を歌いながら、蜂屋誠一プロデューサー、斎藤久監督、角川広報の西山洋介さんが登場。そのまま会場全体での大合唱となりました。何て自虐的なイベントだ。
お三方とも会場がほぼ埋まっていることに驚いていましたね。わざわざクリスマスイヴにパンツが空を飛ぶアニメを徹夜で観るため六本木まで来る傾奇者がこんなにいるとは、私も思っていませんでした。今回はキャストのゲストは1人もいなかっただけに。
クリスマスの想い出トーク斎藤監督は子供の時、タイムボカンの玩具(サイズは小さい)をねだったところ、貰ったのは大きなプレゼントでがっかりしたとのこと。蜂屋プロデューサーは反対に、大きなグレートマジンガーをねだったら、小さなトランプしか貰えなかったことがあるそうです。


ここで、イカロスニンフの誕生日がクリスマスと言うことで、「イカロスとニンフのお誕生会」が行われました。1期13話のクリスマスパーティー映像に合わせて、会場全員で「イカロスさん、ニンフさん、誕生日おめでとう」。
そのシーンではイカロスが初めて笑顔を見せるわけなのですが、原作ではイカロスの顔は読者には見えないようになっていました。それを斎藤監督がアニメでは見せることにしたのは、最後にイカロスの笑顔を視聴者に見せてあげたいと思ったからだそうです。笑わないイカロスには笑顔の設定画もなく、総作監渡邊義弘さんが頑張ったとのこと。
ちなみにあの場面では当初、智樹達が「Happy Birthday to You」を歌うことになっていたのですが、日本国内著作権は消滅しているものの海外ではまだ消滅していない国もある(海外展開に支障が出る)ことに蜂屋プロデューサーが気付いて急遽変更となった、なんて裏話が語られました。


そして24時15分からは、フォルテ全12話の一挙上映が行われました。2話毎に10分の休憩を挟む形を採っていたので、最後の第12話が終わった時には、30時10分になっていました。
やはり劇場の大画面で見ると、迫力が違いますね。上映されたのは勿論「妄想全開バージョン」ですが、エロ方面だけではなくて、8話の戦闘シーンもパワーアップ。テレビ放送に対応するため動きを少なくしていた場面を本来のバージョンで観ることが出来ました。アストレアカオスの空中戦、シビれます。
改めてこう一気に観ると、イカロスの揺れる気持ちを追い易いなあと思ったり。


2話毎の休憩では、『仮面プロデューサーのダラダラトーク』と称して、蜂屋プロデューサー、斎藤監督、渡邊さんのトークが繰り広げられました。全部合わせると相当量になりますし、トークテーマをきっちり区切っていたわけでもないので、とても全ての発言を拾うことは出来ないのですけれども、私の印象に残った範囲のものについて、以下に書き残しておきます。ただ、一部、後の質問コーナーでの発言も混ざっています。

  • 第3話のプロレスの観客は、本物は1階席だけで、上の階の観客は実は書き割り。だから観客が帰った筈の場面でも上の階には残っている
  • 第4話で智樹の家紋として使われた二重丸は乳首を意味している
  • 第5話で守形とそはらの背後にオレガノがいたシーンでは、オレガノ足音を合わせて歩いていたため2人はオレガノに気付かなかったが、2人が立ち止まった時にオレガノは1歩遅れて止まったので、その足音で気付いた
  • OP冒頭でエンジェロイドがそれぞれ違った水場にいるのは、それぞれの心情を表している。イカロスは無表情だけれども内にほとばしる想いを抱えているのでダム、ニンフは羽を失ったことやマスターがいないことをいつまでもうじうじ悩んでいるので流れない水=水たまり、アストレアは立ち向かっているので川の上流を見据えている
  • アストレアカオスのオーディションは同時期に行われた。アストレアについては、福原さんともう1人が最後まで競っていた。カオスについては、豊崎愛生さん演じるカオスの怖さに、皆が豊崎さんを選んだ
  • 第7話で智樹がカオスと公園で出会うシーンでは、カオスの首切りカットがある。画面に肩までではなく首までしか入れないと生首に見えてしまうので、普通ならやってはいけないカットだが、不気味さを出すために敢えて使った
  • 第8話で、武器を持っていないカオスを武器=ウラヌスシステムで海に沈めることには、蜂屋プロデューサーは反対だった。水無月すう先生もやんわりと反対していた。しかし、このアイディアを出した斎藤監督が、イカロスは自分も一緒に死ぬつもりでいたことを演出で伝えるようにすると言って、解決した
  • 智樹バスターズ名前の元ネタは、西武新宿線の駅名。シリーズ構成の柿原優子さんが毎日使っている路線
  • 斎藤監督が第8話を最終回に持って来なかったのは、カオスを沈めて終わってもハッピーエンドにはならないと思ったから
  • 第12話でイカロスにウェディングドレスを着せたいと言ったのは柿原さん。それに乗った蜂屋プロデューサーが、他のヒロインにもウェディングドレスを着せて、最後に智樹を黒丸で囲って「結婚はこりごりだ」とコント映画のようにしようと言い出した。そして最終的に斎藤監督がああ言う形にまとめた
  • 第12話EDのキャストやスタッフの横に入っているマークは、設定から切り出したもの。納品の4日前くらいに総作監石野聡さんがやろうと言い出した
  • 第11話のそはらの「これ、夢に入れる機械だよね」と言う台詞は、美名さんがイントネーションが上手く出来なくて、30回くらいやり直した
  • この前のイベントで、福原さんが「15分寝るとすっきりするんだよ。16分じゃダメなの」と言っていた。それを聞いた大亀さんは「そうなんだ」と感心していた。そんな2人を見て蜂屋プロデューサーは、「この2人おもしれえなあ」と思った


本編上映後は、「クリスマス そらおとグッズ プレゼント抽選会」がありました。目玉賞品は何と言っても、渡邊さんがこのイベント中に描き上げた色紙でしたね。ニンフアストレアイカロスがそれぞれ1点ずつありました。色付きですが青色が用意されていなかったため、ニンフの色紙は髪が緑と言うレアな一品となっていました。この色紙3点以外にも、他にそらおとグッズが19点あって、座席番号の抽選で選ばれた22名に賞品がプレゼントされました。


余った時間で来場者から挙手で質問を受け付けるコーナーがあったりした後、30時35分過ぎ、イベント終了。