いまさら、祝「大辞泉」十周年

10日ほど過ぎてしまいましたが、2005年11月2日は大型国語辞典である大辞泉刊行からちょうど10年でした。
大型国語辞典の中で最も有名なのは広辞苑ですね。「広辞苑によると〜」などと、辞書の代名詞のようにも使われています。
が、広辞苑は言語の専門家の間ではあまり評判がよろしくありません。用例は貧弱ですし、語義は同語反復が多く、語源は間違っていたりします。
と言うわけで、私が大型国語辞典としてメインで使っているのは、広辞苑ではなく大辞泉です。収録語数こそ広辞苑大辞林に劣りますが、中身はしっかりしています。他の2冊と違ってオールカラーであり、たくさんの写真や図表が含まれているのも特徴の一つです。
この大辞泉の第一版が出た当時、私は小学生でしたが、親に無理を言って、クリスマスプレゼント+お年玉の前借りとして買ってもらいました。それから来る日も来る日も大辞泉を読んでいたのも、今では懐かしい思い出です。
あれから10年を経た今でも、広辞苑は支配的地位を保っていますが、やっぱり歴史の古さと岩波書店のブランド力がモノを言っているのでしょうか。
これから大辞泉がもっと普及して行くといいなあ、なんて思っています。それか、広辞苑がもっとマシになってくれれば、話は早いのですが。