Прощайте!

いつの間にかナウカが閉店していました。最近語学関係の情報収集を怠っていたので、今になるまで気付きませんでした。ビブロス倒産の時も大分後になってから知ったんだっけ。


私は書店に限らず常連が幅を利かせる店があまり好きではないので数回しか行ったことがないのですが、閉店となると寂しいものですね。記事でも触れられている通り、「ロシア語離れ」の影響は大きいでしょうね。私が通っている大学は第二外国語として独・仏・西・中・韓・露の中から選べるのですが、私の入学時、ロシア語選択者はごく少数でした。理系についてはちょっと失念してしまいましたが、文系については新入生1300名中24名だけ。わずか1.8%しかいませんでした。まあ、そのおかげで少人数教育を受けられたのですけれど。他の外国語は50人クラスが普通ですが、何せロシア語は文系全員集めてもその半分しかいませんからw
ドイツ語やフランス語は改めて言うまでもなくオーソドックスな外国語。スペイン語は簡単と言われている(実際はそうでもないと思うのですが)せいか、それとも世界の話者人口が多いせいか、意外と学ぶ人は多い。最近中国や韓国との文化交流が進んでいるので、それにつれて中国語や韓国語の人気も高まってきている。これらに対してロシア語は、冷戦終結ソ連崩壊以後、斜陽化したまま。現状はこんな感じだと思います。


以上のような状況に加えて、大屋雄裕先生がご指摘になっているように、Amazonに客を奪われたことも業績にダメージを与えたのだと思います。洋書店や大手書店の洋書コーナーで洋書を買うと、原価を単純に円換算したものの1.5〜2倍ぐらいの値段になってしまうんですよね。高い値段にはそれなりの理由があるのでしょうが、Amazonの値段を知っている身としては「ぼったくり」に見えると言うのが偽らざる気持ちです。
ただAmazonのロシア語書籍の揃えはあまり良くないので、ナウカに限って言えばAmazonから受けた影響は小さかったかもしれません。ちなみに私は、Amazonで注文できない本はビーブリッジ洋書販売を使って入手しています。今までにアイスランドハンガリーレバノンルーマニア・インドなどから辞書を取り寄せたりしました。明らかに趣味の範囲を超えているような気がしないでもないですw