マリみてとラテン語 黒薔薇じゃなくて犬薔薇

前回で三薔薇は終わりましたがまだ一人残っていますよね、ロサ・カニーナが。
と言うことで、これがロサ・カニーナの格変化表だッ!(前回と代わり映えがしないとかツッコミ禁止)

単数 複数
主格(〜は) Rosa Canīna Rosae Canīnae
呼格(〜よ) Rosa Canīna Rosae Canīnae
対格(〜を) Rosam Canīnam Rosās Canīnās
属格(〜の) Rosae Canīnae Rosārum Canīnārum
与格(〜に) Rosae Canīnae Rosīs Canīnīs
奪格(〜から) RoCanī Rosīs Canīnīs

発音上は、rを巻き舌にすることに気を付けさえすれば問題ありません。「ロサ・カニーナ」と言う表記も古典ラテン語の発音に近いものです。
caninaとは「犬の」と言う形容詞で、名詞形はcanis(犬)。ちなみに「r」はラテン語で「littera canina(犬の字)」とも言います。これは犬のうなっている様が人間が巻き舌で「r」を発音している様子に似ていることから来ています。
他の薔薇さまと違って、マリみてにおける発音と違いがないのであまり書くことがありませんね。短いですが今回はここまで。最後に恒例の例文を。

Rosa canina rosa nigra est.
ロサ・カニーナは黒薔薇なのよ)

マリみてラテン語」は次回で最終回です。